明日、4月7日は、『世界保健デー(World Health Day )』です。これは1946(昭和21)年のこの日に、世界保健機構(WHO)憲章が設定された事に由来する世界的な記念日になります。WHOは現在でも毎年、年ごとの、この日のテーマを発表し、世界中で健康のためのイベントが行われているようです。

ということで本日は「保」という字の入った日本語クイズからお送りしましょう。

【問題1】『伊曽保物語』って、どこの国のお話?

日本で初めての「西洋の古典文学の訳書」と言われる『伊曽保物語』は、もともと、どこの国でできた寓話を訳したものでしょうか? 以下の選択肢の中から選んでください。

1:ポルトガル

2:古代エジプト

3:古代ギリシア

『伊曽保物語』は、どこの国でできたお話を訳したもの?
『伊曽保物語』は、どこの国でできたお話を訳したもの?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 3:古代ギリシア です。

古代ギリシアの物語が、なぜ日本に…?解説をお読みください。
古代ギリシアの物語が、なぜ日本に…? 解説をお読みください。

『伊曽保物語(いそほものがたり)』は、『イソップ物語』を訳した物語集です。『イソップ物語』と言えば、『北風と太陽』『アリとキリギリス』『オオカミ少年』などなど、みなさまにもお馴染みの寓話がたくさんあると思います。『イソップ物語』の作者は、古代ギリシアのアイソポスだと言われており、アイソポスの英語読みがイソップです。『イソップ物語』は紀元前3世紀ころに成立したと言われており、普遍性のある内容からヨーロッパでも語り継がれる物語となり、日本には、外国人宣教師などを通して安土桃山時代前後ごろに伝わったと言われています。紀元前3世紀の古代ギリシアの寓話を、現代の日本人が当たり前に知っている…改めて考えると、それ自体が、壮大な歴史ロマンですね!

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「克己」ってなんと読む?

「克己」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「自分の感情、欲望、邪念、などに打ち勝つこと」という意味の言葉です。

<使用例>

「イソップの『金の斧と銀の斧』は、克己心を試す物語よね」

「○っ○」。…「かっこ」ではありませんよ!
「○っ○」。…「かっこ」ではありませんよ!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 克己(こっき)です。

例文に出てきた「克己心」は「こっきしん」と読みます。

「克」の音読みの「コク」、「己」の音読みのひとつ「キ」が組み合わさって「克己(こっき)」です。実は「克(コク)」も「己(キ)」も、常用漢字の読み方ですので、「克己(こっき)」は、読めるようにしておきたい熟語です。本日は『世界保健デーWorld Health Day )』にちなんだクイズで始まりましたが、健康を保つためにも、ときには「克己(こっき)」が必要ですね。

*** 

本日は、4月7日『世界保健デー(World Health Day )』にちなんで、

・『伊曽保物語(いそほものがたり)」…『イソップ物語』の訳書

という知識と、

・克己(こっき)

という熟語の読み方などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/公益社団法人日本WHO協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱