みなさんご存じの慣用句…意外な表記に驚くかも‼
明日・6月4日は、『虫の日』『虫ケア用品の日】『虫歯予防デー』などなど、64(むし)の語呂合わせで、複数の記念日に制定されています。…ということで本日は「虫偏の字」の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「蛻る」ってなんと読む?
「蛻る」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「脱皮する」「脱出する」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「甥っ子が、ヘビが蛻るシーンの動画に夢中なのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 蛻(もぬけ)る です。
「蛻る」という動詞があること、ご存じでしたか? また、もぬけと読む漢字があることにも驚いた方、多いのでは? 「蛻」は名詞では「セミやヘビが脱皮すること。また、その抜けがら」という意味で、「蛻る」は「脱皮する」や「脱皮するかのごとく、脱出する」という意味の動詞です。さて「蛻」と言えば、お馴染みの慣用句がございますね。…というところで2問目です。
【問題2】「もぬけのから」は漢字でどう書く?
「蛻(もぬけ)のから」という慣用句の「から」の漢字表記として正しい字を、以下の選択肢の中から選んでください。
1:殻
2:空
3:柄
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:殻 です。
「蛻の殻(もぬけのから)」という慣用句は「人の抜け出したあとの寝床や住居などのたとえ」「魂が抜け去った体」などの意味で使われるため、「空(から)っぽ」をイメージする方が多いと思いますが、本来は「脱皮後の殻(から)」という意味なので、「殻」が使われます。
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本日は、6月4日、64(むし)の語呂合わせによる記念日の多い日にちなんで、虫偏の字から「蛻」をピックアップし、
・蛻る(もぬける)/蛻(もぬけ)
の読み方と、
・もぬけのから(蛻の殻)
という慣用句の漢字表記をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『ロコモONLINE』(日本整形外科学会)/ 『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱