「胆力」は「物事に臆せず、動じない精神力」を表す言葉です。何となく頼もしい印象を受けますね! 今回は「胆力」の意味や使い方について解説。あやふやだった意味をこの機会に確認しましょう。

【目次】

「度胸」と言い換えられます。
「度胸」と言い換えられます。

【「胆力」を正しく理解するための「基礎知識」】

■読み方

「胆力」は「たんりょく」と読みますが、「たんりき」でも正解です。

■意味

「胆力」の意味は、「物事に恐れず、臆せず、驚かない気力。動じない心」です。「胆」には「肝臓。きも」という意味のほか、「体の中で、勇気や度胸の生じるもとと思われているところ。肝っ玉」という意味があります。落ち着いていて、ものごとに驚かないことを「肝が据わる」というように、どんな状況においても、どんと構えて平常心を保ち、的確な行動や判断ができることを「胆力がある」と表現します。


【「胆力がある人」の具体的な「特徴」は?】

■不測の事態でも平常心を失わない

■確固たる信念をもっている

■常に冷静な視点をもち、状況を俯瞰して判断できる

■目標に向かい、努力し続けることができる

■逆境に強い


【「使い方」がわかる「例文」5選】

■1:「Aさんは年齢こそ若いけれど、胆力のある人ですよ」

■2:「彼女は持ち前の胆力と智略(ちりゃく)で、上司から格別の信頼を得ている」

■3:「このまま在籍するだけで一生安泰な大企業を辞め、起業するとは、彼の胆力には驚かされる」

■4:「連覇を達成するためには、技術の習得と同時に胆力を練ることも重要だ」

■5:「磨けばよいものをもっているのだから、才能におごらず胆力を鍛え、さらに上を目指してほしい」

「胆力を練る」「胆力を養う」「胆力を鍛える」といった使い方は、時間をかけて「胆力」を揺るぎないものへ育てていくイメージです。


【「類語」「言い換え」表現】

■度胸

■肝っ玉

「胆力」は多く文章に使われる硬い言葉ですが、「度胸」「肝っ玉」は同じような意味をもつ口語です。3つの中では「度胸」が最も一般的。「肝っ玉」は俗語的表現となります。

■肝が据わる

■腹が据わる

「肝が据わる」は「落ち着いていて、ものごとに驚かない。大胆だ」といった意味の言葉です。「腹が据わる」は、「物事に動じなくなる。落ち着く。覚悟する。度胸が据わる」という意味。同じような意味で使えます。


【対義語は?】

「胆力」の対極にある言葉、つまり「動揺しやすく勇気がないこと」を意味する言葉をいくつかご紹介しましょう。

■臆病 

■気が小さい 

■気が弱い 

■小心 

■小胆

「小胆」は日常あまり使うことはありませんが、「胆力が小さく決断力がないこと」を意味します。


【「胆力」を養うには】

「胆力」は「物事に動じない精神力」であり、後天的に鍛えることができるものです。

■目標を明確にし、ぶれない軸をもつ

■物事を俯瞰で見る習慣をもつ

■情報リテラシーを鍛え、不測の事態に備える

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「胆力」はいざというときに力を発揮する、精神力の強さを表す言葉です。ビジネスはもちろんスポーツなど、「胆力」が物を言うシーンは数多くありそうです。不測の事態に陥ったとき、多くの人は動揺して冷静な判断力を失ってしまうのものですが、淡々と「為すべきことをする」胆力を備えた人は、頼もしく見えるもの。優れたリーダーとしての資質のひとつだと言えそうです。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『使い方の分かる 類語例解辞典』(小学館) :