身長156cmのインテリアエディターDが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、デンマークではとてもポピュラーな家具ブランド「スカゲラック バイ フリッツ・ハンセン」から、大理石とオーク材と真鍮の取り合わせが秀逸な『ジュト キャビネット』をご紹介します。

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長くてストンとした丸脚が外側に一直線についたミニマルスタイルが新鮮!

大理石と真鍮の素材使い、細くて長い丸脚が、上質感があるのに軽快な印象を空間に与えるデザイン。設置しやすく取り入れやすい浅めの奥行きもあいまって、今までにないバランスのいいキャビネットに仕上がっています。インテリアに新鮮なリズムと快適さを添えてくれる、注目の収納家具です。

待望の「フリッツ・ハンセン」の家具に合うモダンなキャビネット登場!

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【ブランド】スカゲラック バイ フリッツ・ハンセン 【商品名】ジュト キャビネット 【価格】¥438,900 【サイズ】幅1260×奥行き390×高さ680 (mm) 【材質】オーク材、大理石、真鍮

『ジュト キャビネット』は、気取ってないのに上品な世界観に整えてくれる、程よくコンパクトなサイズ感のモダンなキャビネット。今や大人気ブランドとなった「フリッツ・ハンセン」ですが、正直これまでは収納家具があまり揃っていませんでした。同ブランドの家具をお持ちのみなさんにとっても、そうでない方にも自信をもっておすすめできるアイテムです。

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上質な素材感とカジュアルな印象の丸脚の秀逸なバランスが、「フリッツ・ハンセン」の世界観にしっくり合います。

細やかな配慮と堅牢な作りで毎日を快適に整えてくれるデザイン

『ジュト キャビネット』の奥行きは39cmと浅めなので、設置する場所を選びません。また上質な大理石の天板があることで、ちょっとした床の間のように美しいものを飾るコーナーを作ってくれます。

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絶妙な奥行きで、大皿やトレイを収納できます

屈んで物を出し入れするキャビネットの場合、取手が天板よりも出っ張っていると思わぬ事故が起こりがち。また、棚板の高さ変更ができる仕様かどうかもチェックポイントです。

もちろん変更できるのが一概にいいというわけではありません。長く使える堅牢性という点では、あらかじめ収納する物のサイズについておおよその見当をつけておけば、棚板が固定されているもののほうが安心とも言えます。

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左/大理石の前面より真鍮の取手が少し奥まっている細やかな配慮もポイント。右/納品時には棚板が決まった高さで組み立てられていますが、後から自分で扉を外して 32mm間隔で棚の高さを調整することも可能な仕様です。
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左/グリーンの大理石とオーク材、真鍮の取り合わせが美しいデザイン。右/底板の奥まった部分に焼き印と製作された日付が手書きで書き込まれています。

デザインしたのは注目の若手デザイナー、トーマス・ジェンキンス

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ノルウェー・オスロ在住のイギリス人工業デザイナー、トーマス・ジェンキンス。

イギリス出身のトーマス・ジェンキンスはデザイナーとして業界で経験を積んだ後、2010年に自身のスタジオを設立。材料の使用法、工芸技術、工業的な生産方法に特に興味をもっているのだそう。

日常使用に焦点を当てた細やかな収まりは、工業デザイナーたる所以ですね!


今回は、デンマークブランド「スカゲラック バイ フリッツ・ハンセン」から登場したおすすめの収納家具、『ジュト キャビネット』をご紹介しました。その軽やかな見た目を支えるデザインとものづくりの確かさを、ぜひショールームで実物に触れて感じてみてください。

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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM