以前は6月が夏のピーク、とも言われたイギリス。雲ひとつない真っ青な空に明るい日差し、冴え冴えとしたグリーンに色とりどりの花…と自然の描くコントラストが最高に美しいシーズンです。とはいえ、強烈な紫外線には対策がもちろん必要。野外での公務がこの時期増えるロイヤルファミリーは、ストロー素材の帽子を取り入れて実用性と華やかさを兼ねたファッションを楽しんでいるようです。普段使いできそうなナチュラルタイプから、装飾が印象的なデザインまで、多彩なスタイルをチェックしていきましょう。
■１：キャサリン皇太子妃は…視線を奪う優美なエメラルドグリーンのトーナルコーデ
2023年6月17日、ロンドンでのトゥルーピング・ザ・カラー（英国君主の公式誕生日を祝うために開催される伝統的なパレード）にて、馬車で移動した際の一枚です。美しいグリーンが印象的なコートドレスはシンガポール生まれ、イギリスで教育を受け、パリを拠点に活躍するデザイナー、アンドリュー・ゲンのもの。ハットも色を統一することでワイドブリムでも浮くことなく、ノーブルなプリンセスルックを完成しています。
■２：キャサリン皇太子妃は…シックなモノトーン配色を盛り上げる華やか飾りのハット
2022年6月17日、アスコット競馬場で開催されたロイヤルアスコット4日目に出席。黒に白のデコレーションがエレガントに映えるカンカン帽を着用しています。モノトーンのドットワンピースに合わせた黒白のカラーリングながら、立体的に飾られた花とパールの飾りで華やぎ感十分。鮮やかな色を使わない分、洗練されたムードが漂います。
■３：キャサリン皇太子妃は…ナチュラルなストローハットでスポーツ観戦らしい爽やかさを演出
2022年7月9日、ウィンブルドン女子シングルス決勝にて。スポーツ観戦といえども歴史あるイベントには、ワンピースがマストなイギリス流。屋根のない客席に帽子は必須ですが、エレガントなルックに似合うつばの広いタイプを選び、紫外線対策も万全です。
■４：メーガン妃は…ワイドブリムを斜めに被って可憐さアップ！フレンチシックなワントーンコーデ
2022年6月3日にロンドンのセント・ポール大聖堂で、エリザベス2世のプラチナジュビリーを祝う礼拝に出席。トレンチ風デザインのコートドレスを軸に手袋、靴、そしてハットまで白で統一したスタイルです。丸みを帯びたシェイプのストローハットが可憐さを後押しし、清楚にルックをまとめています。
■５：ピッパ・ミドルトンは…優しげピンクをマニッシュなハットで引き締めて
ウィンブルドン・テニス選手権を観戦。ペールピンクのフェミニンなワンピースを、ハット＆ストロー素材のクラッチバッグでカジュアルダウン。日焼けした肌に似合う、軽やかな夏のドレスアップスタイルに仕上げています。
■６：ソフィー妃は…夏らしいブルーを軽やかフローラルで華やかさ倍増
2022年6月15日、ロイヤルアスコットでのソフィー妃はブルーのワントーンコーデをセレクト。ソフトなブルーで統一し、清々しい印象に。オーガンジーのリボンやレースといったシアーなディテールで、品よく優美なムードを演出しています。
■７：ザラ・ティンダルは…鮮やかカラーのハットでアクセントをオン！おとぎ話のようなプレイフルなルックに
2022年6月16日、ロイヤルアスコットの3日目に開催された「レディースデー」に出席。ヴィヴィッドグリーンのハットのトップには、ワンピースにあしらわれた、ポップなピンクのボタンと同じトーンのバラの装飾が。パフスリーブのワンピースやユニークなハットのスタイリングに遊び心溢れる装いです。
キャサリン皇太子妃、メーガン妃、ピッパ・ミドルトン、ソフィー妃、ザラ・ティンダルのストローハットスタイルをご紹介しました。日傘を使用する人が少ない分、ハットが夏の装いとして馴染んでいる印象のイギリス。ときにはロイヤル風に、エレガントなハットスタイルで紫外線対策も楽しんでみてはいかがでしょうか。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- Getty Images
- WRITING ：
- 神田朝子
