東京・日比谷で、日本の迎賓館としての役割を果たしてきた「帝国ホテル 東京」。開業130年を超える歴史を持つ唯一無二のラグジュアリーホテルです。

この夏に行われるフードフェアは「シンガポールフェア」。帝国ホテルのフードフェアでは初めて取り上げる国ですが、駐日シンガポール共和国大使館が全面協力。大使館提供の本場のレシピを、帝国ホテルのシェフが仕上げています。

本館1F オールデイダイニング「パークサイドダイナー」にて2023年7月1日(土)より提供されているメニューを、Precious.jpライターが試食した様子を交えてお伝えします。

大使館お墨付き!本場の味を楽しめる「帝国ホテル 東京」の「シンガポールフェア」

東京_1,ホテル_1,レストラン_1
「シンガポールフェア」メニュー

シンガポールでの食事といえば「ホーカー」。2020年にユネスコ無形文化遺産に登録された食文化で、いわゆる屋台を指します。小さな屋台がずらっと並ぶ中で、テーブルを家族や仲間と囲むのがシンガポールの日常風景。

そこで食べられるのは「プラナカン料理」と呼ばれるもの。「プラナカン」はマレー語で「この地で生まれた」の意味。古くから交易が盛んだったシンガポールやマレー半島で、中国の料理法にスパイスや木の実、ココナッツを多用するマレー料理を融合させた、この地域特有の食文化です。 

「シンガポールフェア」では、大使館のプラナカン料理を帝国ホテル 東京のシェフが再現。現地のスパイスをたっぷり使った、本場の味です。

■1:プリプリ海老が入ったシンガポール風生春巻き「ポピア」

「ポピア」¥2,800(税・サービス料込)
「ポピア」¥2,800(税・サービス料込み)

屋台やホームパーティーなどで食べられることの多い、シンガポール風生春巻「ポピア」。帝国ホテル 東京で提供されている「北京ダック」で使われている薄いもちもちとした皮を使用して、ピーナッツでアクセントを加えたエビや野菜などの具材が包まれています。

プリプリとした海老とシャキシャキの野菜が甘めに仕上げられていて、添えられたチリソースをつけていただくと、エキゾチックな雰囲気を味わえますよ。

■2:ココナッツミルクで牛肉を煮込んだ「ビーフ・レンダン」

東京_2,ホテル_2,レストラン_2
「ビーフ・レンダン」¥4,300(税・サービス料込み)

牛肉をココナッツミルクで煮込んだ料理「ビーフ・レンダン」。一見、ビーフシチューのようですが、ターメリックやカルダモン、ジンジャー、クミンなどのスパイスが効いたカレーのようなピリ辛なメニューです。

大きめにカットされた牛肉と夏野菜、ジャスミンライスでボリュームのある一皿に。スパイスの辛さとココナッツミルクのまろやかさ、甘さにそそられ、スプーンが止まりません。アチャール(ピーナッツをまぶしたシンガポール風ピクルス)も添えられ、お肉だけでなく野菜もたっぷりと味わうことができます。 

■3:定番「シンガポール・チキンライス」も帝国ホテルクオリティ

東京_3,ホテル_3,レストラン_3
「シンガポール・チキンライス」¥4,200(税・サービス料込)

シンガポール料理といったら「シンガポール・チキンライス」を思い浮かべる方も多いであろう定番メニュー。しっとりとした鶏もも肉と、あっさりしたむね肉の両方の味わいを楽しめます。

東京料理長の杉本雄氏が仕上がりにこだわったというジャスミンライスは鶏出汁が効いていて、鶏の旨味がたっぷり。これだけでも楽しめる極上のライスになっていました。

チリソース、ジンジャーネギソースが添えられているので、ぜひ味を変えながら食べてみてくださいね。こちらにもアチャールがつきます。 

■4:スパイスの効いた夏らしい麵料理「ニョニャ・ラクサ」

東京_4,ホテル_4,レストラン_4
「ニョニャ・ラクサ」¥3,900(税・サービス料込)

プラナカン料理を代表するまろやかなスープ麺「ニョニャ・ラクサ」。ココナッツミルクが使用されたスープには干しエビの香ばしさとコクに、スパイスの香りが加わって夏にぴったりの味わい。つるつるとした米粉麺にエビ、タイ、油揚げなどがトッピングされています。

■5:なめらかなココナッツベースの「パンダン・プリン」

東京_5,ホテル_5,レストラン_5
「パンダン・プリン」¥2,300(税・サービス料込)

デザートにはシンガポールでポピュラーな「パンダンリーフ」を使った「パンダン・プリン」を。「東洋のバニラ」とも呼ばれることがあるパンダンリーフは、ふわりとした甘い香りが特徴。その香りを移した滑らかなプリンに、ブラマラッカ(ココナッツシュガー)のゼリーとベリーがトッピングされ、ブラマラッカのソースが添えられています。

パンダンリーフの甘やかな香りとグランマッカの香ばしさは南国を思い起こさせる味わい。ツルっと食べられるので、夏バテ気味でもおいしくいただけますよ。

■6:お土産にはホテルショップ「ガルガンチュワ」のテイクアウトメニューを!

東京_6,ホテル_6,レストラン_6
「イカン・アサム・ペダス・ナナス(ブリと彩り野菜のパイナップルソース煮)」100gあたり¥1,100(税込み)

そして、帝国ホテルプラザ 東京 1F ホテルショップ「ガルガンチュワ」でもテイクアウト用の「イカン・アサム・ペダス・ナナス(ブリと彩り野菜のパイナップルソース煮)」や「桜海老香る豚バラと落花生の炊き込みご飯」(¥1,900/税込み)、パークサイドダイナーで提供しているものより辛みをマイルドにした「ビーフ・レンダン」(100gあたり¥1,000/税込み)が販売されます。

「イカン・アサム・ペダス・ナナス(ブリと彩り野菜のパイナップルソース煮)」は玉ねぎやレモングラス、ターメリックのソースでブリと野菜を煮込んだ料理。さわやかな魚の煮込み料理は夏バテでもおいしくいただけそうな味わいで、温めても冷たいままでもOKです。

ホテルショップ「ガルガンチュワ」の商品は幅広い世代の方が楽しめるよう、辛さ控えめに仕上げられているそう。ぜひご自宅でもさまざまな本格シンガポール料理を楽しんでくださいね。


東京にいながらシンガポールのホーカーセンターのような味わいを楽しめる「帝国ホテル 東京」の「シンガポールフェア」。

みんなで一緒に食卓を囲むこともシンガポールの食文化なのだそう。暑い盛りではありますが、家族や友人とみんなで常夏の国の味を囲んで食卓を楽しむと、夏バテも吹き飛ぶかもしれませんね。

問い合わせ先

  • 帝国ホテル 東京
  • 「シンガポールフェア」
    提供場所/本館1F オールデイダイニング「パークサイドダイナー」
    ​提供期間/~2023年7月31日(月)
  • 提供時間/11:00~22:00(21:30 L.O.)
    TEL:03-3539-8186
    住所/東京都千代田区内幸町1-1-1本館1F

関連記事

この記事の執筆者
東京都在住。東京農業大学卒業後、自然体験活動に従事。2016年よりフリーランスライターに。ライフスタイル、エンタメ、レシピ作成記事などを執筆。自然環境、農林業、環境問題に明るい。好きなもの:散歩、コーヒー、アイス、チョコ。
EDIT :
小林麻美