フランス、イギリス、スペイン、アメリカ、オーストラリアなど、世界中で愛されているりんごのお酒「シードル」。健康志向が高まる日本でも、低アルコール飲料であり、グルテンフリーやプリン体がほぼゼロのシードルに注目が集まっています。
シードルに合う料理といえば、そば粉のクレープ「ガレット(そば粉のクレープ)」が有名なのをご存知でしょうか? フランスのブルターニュ地方では、ガレットを食べながらシードルを飲むのが、昔からの習慣になっています。でも、その他は、シードルがどんな料理に合うのか、なかなかイメージが湧きませんよね。
実は、意外にも、お寿司やお刺身につけるワサビや、焼き鳥や唐揚げ、肉じゃがやきんぴら、青菜のおひたしにも、シードルは合うそうです!
今回は、シードルと一緒に味わいたい簡単おつまみレシピを2つ、シードルの楽しみ方とともに教えていただきました。いつもの家バルを、シードルでオシャレにバージョンアップしてみませんか?
お話をうかがったのは、シードルの魅力が満載の『シードルの事典』(誠文堂新光社)の監修者であり、日本シードルマスター協会の代表理事である小野司さんです。
超カンタン!シードルにぴったりなおつまみレシピ
まずは、『シードルの事典』(誠文堂新光社)より、おすすめのレシピを2つご紹介します。料理の監修は、料理家で栄養士の栗山真由美さんです。
■シードルにぴったりなおつまみレシピ その1:「白身魚のカルパッチョ」
「白身魚のカルパッチョ」材料(2人分)
・鯛など白身魚の刺身……100g
・トマト……1/2個
・ベビーリーフ……10g
・りんご酢……小さじ2
・A
塩……小さじ1/3
ピンクペッパー(なければ黒こしょう)……少々
オリーブオイル……大さじ1
「白身魚のカルパッチョ」のつくり方
1. トマトはヘタと種を取り、5㎜角に切る。ボウルに入れ、Aとなじませておく。
2. ベビーリーフを皿に敷き、食べやすく切った刺身を並べる。
3. 1にオリーブオイルを混ぜ、2にかける。
「白身魚のカルパッチョ」レシピのポイント
白身魚、トマト、りんごがシードルと好相性。辛口のシードルは、貝や白身魚などのお刺身にぴったりです。ワサビと醤油にも良く合いますが、オリーブオイルでカルパッチョ風にすることで、一気におもてなし向きの一品に。
■シードルにぴったりなおつまみレシピ その2:「3種ピンチョス盛り合わせ」
「タコ&黒オリーブ:3種ピンチョス盛り合わせ」材料(4本分)
・ゆでダコ……60g
・にんにく……薄切り3枚
・ブラックオリーブ……4個
・オリーブオイル……大さじ1
・塩……小さじ1/4
「タコ&黒オリーブ:3種ピンチョス盛り合わせ」作り方
1. にんにくはみじん切りにして小さな器に入れ、塩をなじませて5分置き、オリーブオイルを混ぜる。
2. ゆでダコは食べやすく8等分に切る。楊枝にタコを2切れ、真ん中にブラックオリーブ1個をはさむようにして刺し、全部で4本つくる。
3. 1のにんにくのオイルを全体にかける。
「ゆで卵&アンチョビ:3種ピンチョス盛り合わせ」(2人分)材料
・ゆで卵……2個
・イタリアンパセリ……適量
・アンチョビ……4枚
・オリーブオイル……適量
「ゆで卵&アンチョビ:3種ピンチョス盛り合わせ」のつくり方
1. ゆで卵は殻をむき、横半分に切る。
2. 卵の中央にパセリを少量のせ、アンチョビ1枚を2~3つに折りながら楊枝で卵に刺す。
3. オリーブオイルをひと垂らしする。
「カマンベール&サーモン:3種ピンチョス盛り合わせ」(2人分)材料
・バケットの薄切り……4枚
・刺身用サーモンの薄切り……4枚(40g)
・カマンベールチーズの薄切り……4枚(40g)
・オリーブオイル……少々
・ディル……少々
・塩……少々
「カマンベール&サーモン:3種ピンチョス盛り合わせ」のつくり方
1. バケットにオリーブオイルを塗る。
2. サーモン、カマンベールチーズの薄切りを順にのせ、塩少々を振る。ディルを飾る。
「3種ピンチョス盛り合わせ」レシピのポイント
アンチョビ、サーモン、チーズ、タコ、オリーブ、卵はシードルにぴったりの食材。ゆで卵とアンチョビの組み合わせは鉄板ですね。チーズはノルマンディー産のカマンベールがおすすめですが、何でも合います。ホームパーティーにぴったりなおつまみです。
料理酒の代わりにも!飲み切らないシードルの使い方
無発泡であるステイルタイプのシードル以外は、時間を置くと炭酸が抜けてしまいます。そのため、開封後は飲み切ることがベストですが、どうしても飲めないときもありますよね。
シャンパン用の保存栓を使ったり、炭酸が抜けたらホットシードルにも
そんな時には「シャンパン用の保存栓を使えば、翌日でもおいしく飲めます」と小野さん。炭酸が抜けてしまったら、はちみつやスパイスを加えて、ホットシードルにするのも良いそうです。
炒め物や煮込み、カレーなどにシードルを加えても◎
また、シードルは、ワイン同様料理にも使えるといいます。
「炒め物や煮込み、カレーなどに加えてみてください。風味が増しておいしくなりますよ。ヨーロッパではムール貝などが入った魚介のシードル蒸しや、豚肉や鶏肉のシードル煮などが良く作られます。魚介や豚肉と、とても相性がよいんです」(小野さん)。
以上、お家でシードルを飲む時に、ササっと簡単にできるレシピをご紹介しました。家バルのおつまみに、ホームパーティーのおもてなしに、是非活用していただければと思います。
また、小野 司さん監修の『シードルの事典』(誠文堂新光社)には、他にも、たくさんのレシピが紹介されています。興味のある方は、ぜひ読んでみてくだいね!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部