連日猛暑日が観測されているこの夏。食欲の低下や寝苦しさの影響もあり、さまざまな不調を感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな夏の疲れを癒すのに最適なのは温泉旅。温泉ジャーナリストの植竹深雪さんによれば、温泉のなかでも特に40度未満のぬる湯は副交感神経を優位にする作用があるといわれており、心身をリフレッシュしたい人におすすめできるとのことです。

そこで、植竹さんから極楽ぬる湯温泉宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、佐賀県・武雄温泉にある「御宿 竹林亭」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

竹林を眺める風情ある露天風呂で極上ぬる湯に癒される

風情ある竹林亭の外観。
数寄屋造りで風流な竹林亭の外観。

武雄の温泉街にほど近い日本庭園・御船山楽園。その15万坪もの敷地内に静かに佇む数寄屋造りの宿が今回ご紹介する「御宿 竹林亭」です。

大浴場の露天風呂。
大浴場の露天風呂。

「竹林亭の客室はわずか11室。皇室にもゆかりのある国内屈指の高級宿で、贅を極めた至福のひとときを過ごすことができます。

大浴場には内湯と露天風呂があり、竹林を眺めながらの湯浴みは風情満点。客室も露天風呂を完備しており、武雄温泉の名湯をプライベートな空間で満喫できます。湯温は35、6度ほどの心地よいぬる湯。pHが9.1もあるためとろっとした浴感で、美肌を目指したい人にも刺さりそうな湯です」(植竹さん)

客室「梧竹」の露天風呂。
客室「梧竹」の露天風呂。
ガラス張りの客室「石楠花」。自然に囲まれて心安らぐひとときを過ごせる。
ガラス張りの客室「石楠花」。自然に囲まれて心安らぐひとときを過ごせる。

「湯上りのお休み処も、他とは一線を画すこだわりが。床にツルツルの竹が敷き詰められた涼やかな空間で、セルフサービスの飲み物としてビールに水出しコーヒー、オリジナルの梅酒などがありました。メインの施設ではないお休み処までぬかりなく、きめ細やかなおもてなしが光るのが一流宿ならではのように感じられます」(植竹さん)

湯上りのお休み処。
湯上りのお休み処。

「さらに、竹林亭に泊まれば、徒歩2分ほどにある姉妹宿『御船山楽園ホテル』の温泉施設を利用できるという特典も。『御船山楽園ホテル』の大浴場・らかんの湯のサウナは、3年連続サウナシュランのグランプリを受賞したほど評価が高く、SNS映えスポットして注目を集めている施設です。竹林亭の自然に溶け込むような美しさも心に沁みますが、姉妹宿ではまた違ったワクワク感に出会えるので、こちらにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか」(植竹さん)

らかんの湯の女性用ドライサウナ。まるで雲の中にいるような空間でSNSでも話題のスポット。
らかんの湯の女性用ドライサウナ。まるで雲の中にいるような空間でSNSでも話題のスポット。

肉も魚も頬が落ちそう!ミシュラン最高評価の会席コースを味わう

伊勢海老の存在感もたっぷり。
伊勢海老の存在感もたっぷり。

竹林亭は、『ミシュランガイド福岡・佐賀』で最高評価「5レッドパビリオン」を獲得。美食宿としての側面もあります。

「メイン料理は佐賀牛のフィレステーキ。80gか140gかを選ぶことができ、焼き加減も指定できるなど、お客様目線のサービスがありがたかったです。

海鮮も充実しており、お造りでは甘くてとろけるような伊勢海老やさっぱりしたクエ、創作料理ではサゴシ(サワラの子ども)の雲丹焼きなども印象に残っています。また、焼き物の佐賀だけあって、器もひとつひとつ美しいものばかり。宿の造り、温泉、そして食事とどこを切り取っても一流の品格があり、ご褒美旅行にもってこいの環境だと思います」(植竹さん)

素材の良さと匠の技術が融合した料理の数々。
素材の良さと匠の技術が融合した料理の数々。
宿泊者限定の「茶屋バー」もムードがある。
宿泊者限定の「茶屋バー」もムードがある。

以上、「御宿 竹林亭」をご紹介しました。竹林を眺める風流な露天風呂やミシュラン最高評価の食事など、ハイクラスなおもてなしで心身にパワーをチャージしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 御宿 竹林亭
  • 住所/佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
    客室数/全11室
    料金/1名 ¥64,350~(税込)
  • TEL:0954-23-0210

関連記事

WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生