常に感性を研ぎ澄ませ、しなやかに自らを表現する現代のミューズたち。それぞれに最旬の白シャツをまとうことで、知的に、個性豊かに、美しく、今を生きる瞬間を切り撮り、タイムレスな白シャツへの思いを語っていただきました。

今回はその中から、バレリーナの中村祥子さんの白シャツスタイルをお届けします。

“白”が映し出すのは自信と清々しい心|中村祥子さん(バレリーナ)

ロロ・ピアーナのウエアを纏った中村祥子さん
シャツ『アンドレ』¥82,500(ロロ・ピアーナ)、パールのピアス¥808,500(TASAKI)
中村祥子さん
バレリーナ
(なかむら しょうこ)1980年佐賀県生まれ。6歳でバレエを始める。数々の賞を受賞し、シュツットガルトへ留学。ヨーロッパの有名バレエ団でプリンシパルとして活躍し、’15年に帰国。8/16(水)〜20(日)「アンドレイ・ クレムワークショップ」にてゲスト教師。9/1(金)〜3(日)三島由紀夫 近代能楽集『卒塔婆小町』に出演予定。

174cmの長身にメンズのコットンシャツをさらりとまとい、ブレのない体幹で、しなやかにポーズを決める。そんなバレリーナの中村さんにとって、白は心の写し鏡のようなものだとか。

「舞台に向けて準備が整い、不安がクリアになる頃、なぜか白を身につけたくなります。レオタードに限れば、白は膨張色でごまかしがきかない色。華やかで、本質を写し出すだけに、自信がないときは着られません」。それは演じる役柄にも通じている。「かつては『白鳥の湖』でも黒鳥を踊るのが好きでした。年齢を重ねた今は、繊細な表現を必要とする白鳥を踊ることに自信が生まれ、心から楽しめるようになりました。おしゃれも同じで、白シャツも経験を重ねてこそ、素敵!といわれる域に達するのでしょう」

ロロ・ピアーナのウエアを纏った中村祥子さん
シャツ『アンドレ』¥82,500・パンツ¥121,000(ロロ・ピアーナ)、靴¥86,900(トッズ・ジャパン)、パールのピアス¥808,500(TASAKI)

オーバーサイズが主流の今、定番のアイコニックなメンズシャツから、小さめサイズを選ぶのもおすすめ。台襟を省いたワンピースカラーが柔らかいニュアンスを感じさせるコットンシャツに、今年らしいシルエットのホワイトデニムで、爽やかなワントーンを。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
押田比呂美
HAIR MAKE :
ヘア/西村浩一(VOW-VOW)、メイク/三澤公幸(Perle)
EDIT&WRITING :
藤田由美、喜多容子(Precious)