美人にもたとえられる花「文目」…なんと読む?「ぶんめ」ではありませんよ!
明日、8月7日は、87(はな)の語呂合わせで、花に関連したいろいろな記念日に制定されております。そのなかから『花文化の日』をご紹介しましょう。これはNPO法人花文化を無形文化遺産に推める会が制定した記念日で、「さまざまな日本の花文化の世界無形文化遺産登録を目指してアピールする」という目的を掲げています。昨今はインバウンドの需要が大変高いですが、外国の方にとって、四季ごとに違った花を鑑賞できる日本の花文化は、日本人が考える以上に独特、かつ魅力的なようです。外国の方にいろいろとご紹介できるよう、私たち日本人も、自国の花への見識を深めたいですね。
ということで本日は「花の美しい植物名」から日本語クイズをお送りします。
【問題1】「文目」ってなんと読む?
花の美しい植物名「文目」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:初夏に紫や白の花を咲かせ、その美しさは美女にもたとえられます。
<使用例>
「お嬢さま方の現代的で若々しい浴衣姿、いずれ文目か杜若、ですわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 文目(あやめ) です。
例文に出たことわざ「いずれ文目(あやめ)か杜若(かきつばた)」は、「どちらも優れており、優劣つけ難い」という意味です。ふたつの花が似ていて美しいことから、特に「どちらも美女で優劣がつけ難い」ときに使います。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「下野」ってなんと読む?
花の美しい植物名「下野」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:バラ科の庭木で、晩秋から8月ごろまでピンク色の花を咲かせ、そのあとは紅葉も楽しめる植物です。
<使用例>
「同じように小さな花がたくさん咲くコデマリやユキヤナギも、下野の仲間らしいわね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 下野(しもつけ) です。
「下野(しもつけ)」は、現在の栃木県周辺を意味する旧国名で、この植物が発見された場所が下野(しもつけ)だったことに由来した名称です。ちなみに、当時はお隣の群馬県付近は「上野(こうずけ)」と呼ばれておりました。
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本日は、8月7日『花文化の日』にちなんで、「花の美しい植物名」から、
・文目(あやめ)
・下野(しもつけ)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『みんなの趣味の園芸』ウェブサイト(株式会社NHK出版)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/photo AC
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱