「血紅色」ってなんと読む?「ちべにいろ」ではありません!
明日・8月21日は『献血の日』です。これは1964(昭和39)年、日本政府が、輸血用血液を献血により確保する体制を確立することを閣議決定した日であり、無償献血を行う人々への感謝と敬意を表し、献血運動の推進目的として制定されました。
実は、政府がこうした体制を推進し始める以前は、日本には民間の「血液銀行」があり、貧しく健康状態のかんばしくない人々が「売血」で収入を得る、という事態が横行しておりました。そのため輸血用血液の質は落ち、無理な売血によって健康不良を起こす人も出たことから、現在のような献血のシステムが生まれたのです。
献血は「命をつなぐボランティア」とも言われる社会貢献ですが、血液提供者にも、自らの血液の検査サービスを受けられるなど、メリットもございます。ということで本日は「血」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「血紅色」ってなんと読む?
「血紅色」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:文字通り「血のような赤い色」を意味する言葉です。
<使用例>
「おばあさまの愛用しているピジョンブラッド・ルビーの指輪は、まさに血紅色だったわ」
・・・さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 血紅色(けっこうしょく) です。
「血紅色(けっこうしょく)」という日本語は、辞書にも掲載されておりますので、読み方を間違わないようお気をつけください。ちなみに、例文にあげた「ピジョンブラッド(鳩の血)」は、宝石のルビーの産地として名高い、ミャンマーのモゴック地方産のルビーの中でも、最高品質のものを指す言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「血気盛り」ってなんと読む?
「血気盛り」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「若くて活力が溢れていること。また、その年ごろ」という意味の言葉です。
<使用例>
「血気盛りの息子が、老体にさしかかった親と旅行しても楽しくないと思うのですが…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 血気盛り(けっきざかり) です。
「いたいけ盛り」「生意気盛り(なまいきざかり)」など、「ある要素が頂点に達している年ごろ」を表現する日本語はいろいろございますね。「血気盛り(けっきざかり)」もそのひとつで「若くて活力が溢れていること」を意味します。
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本日は、8月21日『献血の日』にちなんで、「血」という字の入った日本語から、
・血紅色(けっこうしょく)
・血気盛り(けっきざかり)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/日本赤十字社ウェブサイト/東京都赤十字血液センターウェブサイト/厚生労働省ウェブサイト/モリスルビーウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱