今、個性あふれる日本のホテルが面白い!今訪れたい、「デスティネーション・ホテル」|この秋は、自分の希望がかたちになった場所へ
あぁ、旅に出たい。やっと自由にどこへでも行ける、という解放感と共にこの秋、旅への熱はますます高まっているのではないでしょうか。
日本の風土を味わう一棟貸しや、地域密着型リゾート、心躍る体験型施設や日本初上陸のラグジュアリーホテルまで。今、世界が注目する「デスティネーション=目的地」は日本のホテル、といっても過言ではありません。豊かな自然や絶景を堪能しに、そこでしか味わえない食を求めて、アートや建築を愛でに、ひとり静かな時間を過ごしに…。
今回はそのなかから、北海道・十勝のオーベルジュ「ELEZO ESPRIT(エレゾ エスプリ)」をご紹介します。
北海道・十勝「ELEZO ESPRIT」の命と向き合うジビエ料理
北海道ジビエを牽引してきた集団が手掛けるオーベルジュ
北海道・十勝開拓発祥の地、豊頃町大津。ジュエリーアイスと呼ばれる氷塊で有名な大津海岸が目前に広がる丘に佇む、3棟のヴィラとレストラン棟。昨年10月にオープンしたオーベルジュ「ELEZO ESPRIT(エレゾ エスプリ)」は、北海道ジビエの魅力を伝え、肉料理を牽引してきた食肉料理集団「ELEZO」による、命と向き合う体験ができる場所です。代表の佐々木章太さんが営む食肉総合ラボラトリーや家畜家禽の牧場のすぐそばにオーベルジュを建てたのは、食材の命の尊さや背景を環境と共に感じてほしい、という想いから。
「ELEZO」で狩猟や健康的な畜産を行い、「ELEZO」で解体熟成、そして「ELEZO」でシャルキュトリを製造。その食材が息づく土地に滞在しながら、まるごとレストランで味わう。命の循環を体感し、感謝と共に食材のエネルギーをいただく体験は、食べることの意識を変えるステイになりそうです。
コースのメインは「ELEZO」ブランドを代表するエゾシカを炭火で焼いたロースト。コースは、「命のスープ」(※下記、画像)と呼ばれる、エゾシカの骨や筋を香味野菜と水のみで煮込んだコンソメスープからスタート。エゾシカの上質なうま味が凝縮した澄んだスープが体に染み入る。「ELEZO」のシャルキュトリ盛り合わせ、軍鶏や豚、エゾシカの炭火焼へと続く。
こちらが、エゾシカのうま味が凝縮された「命のスープ」。
夕方、ライトアップされるレストラン棟。
シカの剥製が印象的な、シンプルなヴィラ。
広大な傾斜地で運動する「ELEZO」放牧豚。
【DATA】北海道・十勝「ELEZO ESPRIT」
住所/北海道中川郡豊頃町大津127
TEL:070-1580-1010
¥55,000〜(1泊2食付き2名1室料金) ※夕食は18:30一斉スタート。
●おすすめの過ごし方
あえてテレビを置かず、豊かな退屈を楽しんでほしい、とオーナー。尊い食を味わい尽くし、大地の恵みに感謝し、目の前の雄大な海と大自然を堪能して。
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- EDIT&WRITING :
- 田中美保、古里典子(Precious)