今、個性あふれる日本のホテルが面白い!今訪れたい、「デスティネーション・ホテル」|この秋は、自分の希望がかたちになった場所へ

あぁ、旅に出たい。やっと自由にどこへでも行ける、という解放感と共にこの秋、旅への熱はますます高まっているのではないでしょうか。

日本の風土を味わう一棟貸しや、地域密着型リゾート、心躍る体験型施設や日本初上陸のラグジュアリーホテルまで。今、世界が注目する「デスティネーション=目的地」は日本のホテル、といっても過言ではありません。豊かな自然や絶景を堪能しに、そこでしか味わえない食を求めて、アートや建築を愛でに、ひとり静かな時間を過ごしに…。

今回はそのなかから、鹿児島の雄大な霧島連峰を望む丘陵にある究極のリゾート「天空の森」をご紹介します。

鹿児島・霧島「天空の森」の唯一無二プリミティブな体験

鹿児島・霧島のヴィラ「天空の森」
 

身も心も軽やかに!究極のラグジュアリーステイ

2004年、雄大な霧島連峰を望む丘陵に誕生した「天空の森」。東京ドーム13個分(約60万平方メートル)という広大な敷地に、わずか5棟のヴィラしかありません。点在するヴィラはそれぞれ温泉付きで、隣のヴィラの気配はおろか、見渡す限り誰もいない。美しい大自然を独り占めできる究極のリゾートです。

満天の星を眺めながら露天風呂に浸かるもよし、風の音や野鳥の声を聞きながら、デイベッドでくつろぐもよし。「ドレスコードは裸」という天空の森のコンセプトどおり、素っ裸で一日過ごすことさえできる。そうでなくても、身も心も軽くなって、誰の何を気にすることなく、大切な人と過ごせる…(天空の森では、この場所を“大宇宙(おおぞら)の無人島(むじんとう)”と呼んでいるとか)。そんな空間をつくりたいというオーナー・田島健夫さんの想いから生まれたこのホテルは、開業から20年以上経った今でも、進化し続けています。

24時間いつでも好きなときに露天風呂を楽しめるのも魅力ですが、もうひとつおもしろいのが食事です。「天空の森」では、あらゆる場所で食事が可能(予約制・有料)。例えば、敷地内を流れる天降川支流の浅瀬でのディスティネーション朝食。渓流釣りや川遊びを楽しんだら、川の中にセッティングしたテーブルで、敷地内で栽培した無農薬の野菜と自家牧場の鶏・卵などを使った新鮮な素材をシェフが調理してくれる…。そんな夢のような朝食も叶います。

自分の気持ちに正直に、したいことを叶えてくれる。心に秘めた願望をオーダーメイドできる場所。それこそが、今、プレシャス世代が求める真のラグジュアリーなのかもしれません。

鹿児島・霧島のヴィラ「天空の森」
 

「天空」は、最も広いヴィラ。山頂付近にあり、大空に浮かぶ離宮のよう。壁を取り払い、インテリアとエクステリアの境目がない空間は、吹き抜ける風が心地よい。ベッドルーム棟とリビングルーム棟があり、大自然へダイブするかのようなウッドデッキに、山々を一望できる露天風呂がある。

鹿児島・霧島のヴィラ「天空の森」
 
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「天空の森」では、敷地内の段々畑で30種類以上の野菜類を栽培。旬の味を、シンプルに味わう。


【DATA】鹿児島・霧島「天空の森」

住所/鹿児島県霧島市牧園町宿窪田市来迫3389
TEL:0995-76-0777
天空¥500,000~(平日/1泊2日、2名様1室食事付き料金、入湯税・消費税・サービス料別 休日別料金)

●おすすめの過ごし方

とにかく、自由気ままに、想いのままに、誰の目を気にすることなく心の底からくつろぐこと。大自然に身を委ね、心身共に裸になる心地よさに浸りたい。携帯電話もできればオフに。

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PHOTO :
深尾大樹(日本デザインセンター)
EDIT&WRITING :
田中美保、古里典子(Precious)