太ったわけではないのに、太ももが横に張り出し、下半身がもったりとしてきた…と感じているなら、その原因は、お尻の横にある筋肉=中臀筋が劣化している可能性が。

座り続けていれば、お尻の筋肉は怠けます。

特にお尻の丸みを維持している中臀筋が固まり劣化すると、股関節の外側にある大転子(だいてんし)が外にずれてしまい、太ももの外側が太くなってしまいます。そして股関節が横に張り出すことで、お尻はどんどん横に広がり、不恰好な四角いお尻になってしまうのです。

さらに、骨盤の歪み、姿勢の悪化、さらに腰痛まで引き起こしてしまうので要注意! 座っている時間が長い…それだけで体調を不良につながることもあるので、対策は必須。エイジングデザイナーの村木宏衣さんいわく、エクササイズで中臀筋を目覚めさせ、しっかり動くように鍛えるのがおすすめだそう。

垂れて曖昧になったお尻と太ももの境目がくっきりとして、引き上がった丸い美尻になるし、腰痛解消にも。ちょっときついけれど効果は確実! 頑張って習慣化してみてくださいね。

■Step1:中臀筋の位置を確認

中殿筋とは、骨盤と大腿骨(太ももの骨)をつないでいる筋肉。「上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)」という腰骨のあたりから、股関節の横あたりにある少し出っ張った「大転子(だいてんし)」をつなぐ線の2cm後ろにあり、まずはその位置を確認しましょう。

中臀筋の位置を確認
 

■Step2:横向きに寝た体勢になり、ウエストに折りたたんだバスタオルをおく

横向きに寝た状態になり、体勢を安定させるために、ウエストのくびれ部分に折りたたんだバスタオルをおきます。左脚は曲げて、右脚はまっすぐ伸ばす。そして、骨盤は手前側に倒す。これが基本姿勢です。

横向きに寝た体勢になり、ウエストに折りたたんだバスタオルをおく
 

■Step3:伸ばした右脚を上げて下すを20回繰り返す

右足首は90度に曲げること。太ももは軽く内側にねじり、かかとはつま先より上になる位置にしてください。そして、伸ばした右脚を上げて下すを1セットとして20回繰り返して。左足も同様に。中臀筋を意識することが大事なので、初めは大転子の2cm後ろあたりと指で触りながら行うといいでしょう。

伸ばした右脚を上げて下すを20回繰り返す
 

【まとめ|四角いお尻を丸く整えスタイルアップ!美尻エクササイズ4か条】
1)座っている時間が長い人は、お尻が垂れて四角くなりやすい。
2)原因は中臀筋が固まって動きづらくなること。股関節が横に張り出しお尻は横に広がっていく。
3)お尻の筋肉=中臀筋がしっかりと使えるようになるエクササイズが有効。
4)このエクササイズでお尻と太ももの境目がくっきりとして、引き上がった丸い美尻に!

以上、「四角いお尻を丸く整えスタイルアップ!美尻エクササイズ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は10月28日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)が9月4日に発売。 Instagram
 
体験者:武田宏美さん
通信会社勤務
「簡単な動きなのに、お尻の奥の筋肉に確実に効いている気がします。ちょっとキツいですが、慣れると余裕でできるようになるので習慣化しやすいですね。これでお尻にハリが出て、下半身がスッキリとするなら、頑張って継続したいと思います!」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子