2024年で開業30周年を迎える、東京・恵比寿に位置するヨーロピアンスタイルのホテル「ウェスティンホテル東京」。1994年の開業以来初となる大規模なリノベーションにより、ロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」、インターナショナルレストラン「ザ・テラス」をリニューアルオープンしました。
恵比寿の原風景のエッセンスである豊かな水と緑をキーワードに、ロビーやラウンジとシームレスに繋がるように新たにデザインされたインターナショナルレストラン「ザ・テラス」と、光が降り注ぐインナーガーデン“オランジェリー”をテーマにした開放感あふれる空間が広がるロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」。
Precious.jpライターが、「ザ・テラス」で平日限定で提供される新しいメニュー「デザート アンサンブル」などの実食レポートと共に、新たな「ウェスティンホテル東京」の魅力をお伝えします。
開業30周年に向けてリニューアル!ウェスティンホテル東京の「ザ・テラス」と「ザ・ラウンジ」の新たな魅力とは
■1:ライブ感あふれるフルオープンキッチンが印象的な「ザ・テラス」
ウェスティンが掲げるウェルビーイングをこれまで以上に体現し、進化した「ザ・テラス」。ただのオールデイダイニングではなく、「都会のウェルネスホテル」をゲストに体感してもらうための場所として生まれ変わりました。
外のガーデンとつながって溶け込んでいるような、光あふれる開放的な空間デザインが特徴的。大きなモニュメンタルツリーを中心に、グリーンを随所に感じるメインダイニングは、自然からのインスピレーションを空間に加え、屋外にいるような心地よさを感じられる空間となっています。
ウォールには、テラリウムや水のしずくをみずみずしく捉えたアート作品を展示。こういったところにも、恵比寿の原風景のエッセンスである豊かな水と緑を感じる要素を散りばめています。
注目は、ライブ感たっぷりのダイナミックなフルオープンキッチン。
自慢のブレックファストをはじめすべての時間帯で、健康的なイートウェルメニュー、プラントベースの料理やサステナブルな素材を使用した料理、日本のローカル料理、フルコースなど、バラエティ豊かなメニューが提供されています。
特にサステナビリティとSDGsには力を入れているそうで、例えばこだわりの卵は平飼いのもの。数が少なく、まだすべての料理には対応していないそうですが、朝食のエッグステーションやラウンジの料理など一部に使用しているとのこと。
また、シーフ―ドもトレーサビリティを確立した安全性の高いサステナブルシーフードを採用。ゲストに安心しておいしい魚介を楽しんでほしいという思いから、厳選した素材を使っているのだそうです。
活気あふれるライブキッチンでは、約100種類のブッフェアイテムにバラエティ豊かなセットメニューやアラカルトが取り揃えられています。
ザ・ベーカーズ・コーナーでは、シェフが心を込めて焼き上げたパンを、さらにテラスのオーブンで温めて提供されます。
健康意識の高いゲストに向けたイートウェルメニューや、自然環境や社会への負荷を考えて持続可能な食材を調達して作られたサステナブルメニューも充実しています。
そのほか、サステナビリティの考えのもと日本のローカルフードや本格アジア料理のセレクションも多彩。「おにぎりステーション」や「ヌードルステーション」、点心やインド料理といった、ほかのホテルビュッフェではあまり見かけないような個性的なラインナップが並びます。
■2:アフタヌーンティーなどを提供する、開放感あふれる「ザ・ラウンジ」
光が降り注ぐインナーガーデン“オランジェリー”をテーマにした、こちらも自然との一体感が感じられるロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」。大理石の柱が支える高さ約10mという吹き抜けのもと、開放感あふれる空間が広がります。
印象的なのが、ラウンジ中央部の「STUDIO SAWADA DESIGN」によるアート作品「Cascade」。この地に湧き出る豊かな水脈を表現したアートは、上から流れ落ちる滝のようでもあり、舞い上がる水滴のようでもあり、ラウンジに幻想的な雰囲気をもたらしています。
昼は外からの光、夜はアートの中に組み込まれたライトによって光り輝き、昼夜でまた違った表情を見せるそう。
大理石の柱に囲まれたエリアは、“パルダリウム”と呼ばれる19世紀のイギリスの貴族の間で人気を博した小さな温室をテーマにデザインされた新たな空間。
トロピカルな植物に囲まれ、グレージュとグリーンでカラーリングされた落ち着いた空間。リラックスした気分で、スイーツやドリンクをゆっくりと楽しめそうです。
「ザ・ラウンジ」では、エグゼクティブペストリーシェフが匠の技で作るケーキやデザートプレート、アフタヌーンティーのほか、シンガポールのTWG Teaに代表される洗練されたドリンクなどがいただけます。
現在は、栗を主役にした「マロンアフタヌーンティー」が2023年11月26日(日)までの土日祝日限定で、「デザートアンサンブル vol1.栗」が11月30日(木)までの平日限定で提供されています。いずれも要予約です。
「ザ・ラウンジ」と「ザ・テラス」の代表的なメニューを試食!
リニューアルオープンに際して行われたプレスプレビューでは、ロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」とインターナショナルレストラン「ザ・テラス」でいただけるこだわりの料理が試食プレートで提供されました。
まずは「ザ・ラウンジ」のモクテル「サラトガクーラー」が登場。ライムシロップとジンジャーエールをあわせたさわやかなモクテルは、乾いた喉を潤すのにぴったりです。
「ザ・ラウンジ」と「ザ・テラス」で注文できる、今回特におすすめの一品が全粒粉のピザ。試食メニューとして「マルゲリータ~バジル トマト ステッペンチーズ トマトソース」をいただきました。
ピザ生地に全粒粉を使うのは珍しいですが、こちらでは試行錯誤の末にパサつかずもっちりした生地に仕上がったそう。
ピザ窯で焼き上げたピザは、できたての熱々をいただけます。香ばしい香りがさらに食欲をそそり、とろけるチーズもたまりません。
そして「ザ・ラウンジ」で提供される「デザートアンサンブル vol.1栗」より、5種類のスイーツが登場しました。ひとつのテーマを10種類の小さなデザートで構成するシェフこだわりのワンプレートメニュー。現在は秋の代表的な味覚「栗」をテーマに展開しています。
和栗のクリームとディプロマットが軽やかな「和栗のモンブラン スタイル」(写真右)。しっかりと栗の風味が楽しめる、王道の栗スイーツです。
「マロンと無花果のキャラメリーゼ」(写真中央手前)は、マロンクリームにセミドライとペーストの無花果をしのばせ、蒸し栗とディプロマットクリームを重ねて表面をキャラメリゼした一品。さまざまな食感がアクセントになった奥行きのある味わいです。
「ダブルバニラとマロンクリーム クランブル添え」(写真中央奥)はバニラ香る濃厚クリームに2種類のマロンクリームとクランブルをトッピングしたコク深い味わい。
ダークチョコレートにマロンとピスタチオのクリームが合わさった「チョコレートとピスタチオのタルトモンブラン」(写真左奥)は、中にしのばせた甘酸っぱいラズベリージャムがアクセント。
「ライムタルト マロンクリーム」(写真左手前)は、さわやかなライムクリームにピスタチオとマロンクリームをトッピングしてライムゼストを振りかけたミニタルト。さわやかなライムの香りをまとったピスタチオとマロンのコクのあるまろやかさが美味でした。
どれも栗をベースにしていながら、まったく違った味わい、食感で、まったく飽きることなく楽しめました。実際のデザートアンサンブルはプラス5種類の10種類が提供されますが、全部食べ比べてみたいと思える内容でした。
デザートアンサンブルでは、TWGの紅茶がティーポットで提供されます。種類は、「ロイヤルダージリン」「1837ブラックティー」「バイミュータン」「ヴァニラ ブルボンティー」「シンガポールブレックファストティー」「フレンチ アールグレイ」「スウィートフランスティー」「カモミール」と厳選した8種。そのほか、 コーヒーやカフェオレなども楽しめます。
ホリデーシーズンにはクリスマスバージョンのスイーツが楽しめる
また、「ザ・ラウンジ」では、2023年12月1日(金)から12月25日(月)までの平日限定でデザート アンサンブルのクリスマスバージョン、「デザート アンサンブル Vol.2 ノエル」を提供。プレートには、クリスマスのデコレーションを施したショートケーキやスノードームをイメージしたモンブラン、定番のシュトーレンなど、この時期ならではのスイーツが並びます。
アンサンブルとはメニューの違う「クリスマスアフタヌーンティー」(¥8,000)も、12月2日(土)から12月24日(日)までの土日祝日限定で提供。
隣接するロビーに設えた高さ約5メートルの華やかなクリスマスツリーを間近に感じながら、ホリデーシーズンを盛り上げるスイーツと上質なドリンクを楽しむことができます。
30年の歴史に新たなエッセンスを加えて一部リニューアルした「ウェスティンホテル東京」。ウェルビーイングで独創的なお料理やスイーツを楽しみに、生まれ変わったロビーラウンジとレストランを訪れてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ウェスティンホテル東京
- 「デザート アンサンブル Vol.1 マロン」
- 期間/~2023年11月30日(木) ※平日限定、要予約
- 時間/15:00~17:00(2時間制)
- 「マロンアフタヌーンティー」
- 期間/~2023年11月26日(日) ※土日祝日限定、要予約
- 時間/11:30~、12:00~、12:30~、14:00~、14:30~、15:00~、16:30~、17:00~、17:30~ ※2時間制(30分前にL.O)
- 場所/1F ロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」
- TEL:03-5423-7287
住所/東京都目黒区三田1-4-1
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美