「小濁」ってなんと読む?「こにごり」ではありませんよ!

明日・10月26日は『どぶろくの日』です。日付は10(ど)26(ぶろく)の語呂合わせで、濁酒(どぶろく)の魅力を広める目的で制定されました。濁酒(どぶろく)は、日本酒の一種で、清酒をつくる工程でできる醪(もろみ)の粕(かす)をこし取らずに残した白濁したお酒。独特の魅力がございます。ということで、本日は「濁」「酒」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「小濁」ってなんと読む?

「小濁」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「水などが少し濁ること。わずかの濁り」を意味する言葉です。

<使用例>

「池の中で、小さな魚が小濁を立てていたようすが、とても印象に残りました」

かな5文字です。
かな5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 小濁(ささにごり) です。

わずかな、こまかい、などの状態を表現する日本語に「ささ」がございます。
わずかな、こまかい、などの状態を表現する日本語に「ささ」がございます。

「小波(さざなみ)」などと同じ使い方の「小(ささ)」です。「細(ささ)」とも表記します。これを形容詞化したのが「細(ささ)やか」です。

さて、2問目は「酒」という字の入ったクイズです。

【問題2】「早酒」ってなんと読む?

「早酒」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「醸造したまま、まだ火入れをしていない新酒。また、こしていない酒」という意味の言葉です。

<使用例>

「これから早酒のシーズンですが、私はどぶろくに目がないんです」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 早酒(わささ) です。

「早」には「早稲(わせ)」などの読み方がありますね。また、お酒のことを、古くは「ささ」とも呼びました。

歴史小説などでは、「お酒を飲む」ことを「ささを頂く」などと表現する例もございますね。古くは「お酒」を「ささ」とも呼びました。こちらは女房詞からきているようです。日本語に「わずかな、こまかい」を意味する「ささ」と、「お酒」を意味する「ささ」が、それぞれ存在すること、大人の知識としてインプットしておきましょう。

*** 

本日は、10月26日『どぶろくの日』にちなんで、

・小濁(ささにごり)

・早酒(わささ)

という日本語の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
ILLUSTRATION :
小出 真朱