注目の陶芸家・市橋美佳さんが手掛ける【詩情豊かなフラワーベース】この存在感だけでも、花を飾っても素敵!

花_1,器_1
マットな白、艶めき、模様の入ったもの…。釉薬の使い方を変えるなどして少しずつ違う表情をもつ白を組み合わせることで、白一色とは思えないほどの深みをたたえた表情が生まれて。薄く土を伸ばしたものから形を起こしていく手法を用いており、中は空洞に。市橋美佳さんの花器/左から『R-2』[幅7×高さ15cm]¥16,500・『R-3』[幅20×高さ27cm]¥44,000・『R-4』[幅22×高さ26cm]¥66,000(水犀)

軽やかなフォルムと厚みのある釉薬が生む存在感

ギフトの季節、自分への贈りものに…と注目したのが、この美しく愛らしい佇まいの花器。彫刻的なオブジェのようで優しさが漂うフォルムや温かみのある白に魅せられます。手掛けたのは、岐阜県在住の陶芸家、市橋美佳さん。市橋さんは「鳴りモノ」という造形の美しい鈴や、優しい色や線が重なる「糖蜜画」と名づけた陶板作品、日常の器などを幅広く制作している作家です。

そのすべての作品のベースにあるのが「浮遊感」。「陶器は重量のあるものですが、いつも『浮遊』という感覚的なアプローチが先にあり、制作に入ります。すーっと浮く、漂う、というイメージがそのときの何かと結びついて形に現れている感じです」と、市橋さん。この花器はさらに「水という柔らかく透明なものの存在がまず意識にあり、そこに生ける植物と、素材や形とのコントラストを想像しながら」形づくったもの。

少しずつ白の釉薬や質感が異なるのは「陰影で変化する影の濃度もひとつの色」という思いから。形に彩りに…つくり手の温もりを感じる花器。眺めるたび、手にするたび、愛着が深まっていきます。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

水犀

TEL:03-5846-9118

関連記事

PHOTO :
唐澤光也(RED POINT)
STYLIST :
中林友紀
EDIT&WRITING :
川村有布子、古里典子(Precious)
TAGS: