ベトナム中部・ダナン市内北部のソントラ半島に、39ヘクタールという広大な敷地内にある「インターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾート」。ダナン国際空港から車で約30分、リゾートホテルが立ち並ぶビーチエリアを抜け、熱帯雨林の山に入るとほどなく到着します。
ビーチから続く小高い山の傾斜地に4階層に渡り、客室、ヴィラ、レストランなどの施設が配されています。ベトナムの寺院からインスパイアされたという建築デザインは、白と黒を基調に、鮮やかな色彩やユニークな調度品やアートを配しながらも、自然と調和するリゾート空間となっています。唯一無二の建築家でありアーティスト、インテリアデザイナーでもあるビル・ベンズリー氏が手がけたプロジェクトです。
チェックインは、「サンペニンシュラ・クラブ・インターコンチネンタル・ラウンジ(クラブラウンジ)」にて。「プレミアムルーム」以上の客室に滞在すると、クラブラウンジへのアクセスが付いています。眺めのいい特等席でもあり、滞在中は何度も立ち寄って、ここでのんびり過ごしました。
敷地が広いので、クラブラウンジやレストランと客室の行き来は、スタッフが運転するカートを利用できます。ですが、庭園の中を散策しながら歩いて移動するのも気持ちがいい!
客室に入ったら、真っ先にテラスへ。海を眺めて過ごす贅沢なひと時です。
ウェルビーイングなステイを存分に楽しむ
環境と自然保護を優先して、ホリスティックなウェルネスとウェルビーイングにフォーカスしているリゾートです。朝は、少し早く起きてサンライズヨガクラスに参加、呼吸を整えることから1日をスタート!
そして、欠かしてはならないのが、スパトリートメントです。天然ラグーンに佇む8棟のトリートメント・ヴィラ「Mi Sol Spa(ミ・ソル・スパ)」で、サウンドセラピーを取り入れたスピリチュアルでウェルビーイングなメニューが受けられると聞いて、予約をしておきました。
トリートメント前のカウンセリングは、ビーチのスパエントランスで。フレッシュなハーブを加えたウエルカムティーをいただいた後に、迎えのカートでトリートメント・ヴィラへ移動します。
ヴィラはあえて客室棟などとは異なるイメージのデザイン。室内に身を置いているだけで深いリラクゼーションへと誘われます。
音叉を使うシグネチャーメニュー「リスタート・リチュアル」は、熟練のセラピストによる心地のいいハンドトリートメントの間に、ストレッチが入ります。さらに、音叉による振動と音を活かした施術も。振動を直接、肌で感じるだけでなく、体を取り巻く空間までも波動により浄化していくような気になりました。
ファインダイニングもヘルシーメニューも!
リゾート内には5か所のレストラン・バーがあり、それぞれが個性的で魅力的です。
ドレスアップして、フランス料理と厳選されたシャンパーニュやワインを楽しみたいなら、レストラン「ラ・メゾン 1888」へ。
「ラ・メゾン 1888」は、フランスの伝説的な料理人でミシュランスターシェフでもある、ピエール・ガニェールが監修したレストラン。ワインセラーはベトナム最大級で、2018 年以来毎年、ワインスペクテーター誌の「ベスト・オブ・アワード・オブ・エクセレンス」を受賞しています。ですから、料理に合わせたペアリングも欠かさずに。
また、「CITRON(シトロン)」は、ベトナム北・中・南部の名物料理が味わえるという稀有なレストラン。オールデイダイニングで、朝食は種類豊富なブッフェを。ランチタイムやディナーは、ベトナミーズをアラカルトで。ベトナムリピーターも絶賛の繊細なおいしさです。
そして、50メートルにも及ぶ「THE L_o_n_g BAR(ザ・ロング・バー)」では、思わず写真を撮りたくなるようなカクテルを。
ダイニングを満喫するだけでも3泊以上は必要かと思えるほどの充実ぶりでした。
自然を守り、一体化するリゾート
リゾート内で働くスタッフ約800人のうち、なんと庭師は約100人! 農薬や化学肥料を使わずに庭園を維持し、周囲との一体感を守っています。庭園には、1000種を超える植物、100種もの鳥や蝶、そして、絶滅の危機に瀕しているサル「アカシャンクラングール」のほか、固有の野生動物が生息。ホテル専属の動物学者(これは、ベトナム唯一!)と一緒に巡るネイチャーツアーに参加しました。
動物学者のパーカーさんとともにカートに乗り、朝の森を巡ります。植栽やアカシャンクラングールをはじめとするサルや森に棲む動物たちの生態などの話を聞きながら、優雅に舞う蝶の姿に見とれていた時のこと、ふと樹の上を見ると、なかなか出会うことがないと言われていた、アカシャンクラングールの姿が!
静かに見守っていると、アカシャンクラングールは枝を渡って森の奥へ。感動的な体験となりました。
ウェルビーイング、かつ、ラグジュアリーステイがかなう、ベトナム・ダナンへのリゾート旅。チェックアウトのときにはすでに、再訪を心に決めていました。
『インターコンチネンタル ダナン サンペニンシュラ リゾート』
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- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ