「框飯」ってなんと読む?「かまちめし」ではありませんよ!
明日・11月23日は国民の祝日・勤労感謝の日ですが、この祝日は、宮中行事・新嘗祭(新嘗祭)にちなんでいます。新嘗祭は、その年の収穫に感謝し、五穀を奉納する神事で、五穀には「お赤飯」の起源ともいわれる「赤米」が含まれている…ということで、この日は『お赤飯の日』という記念日にもなっております。「お赤飯」は、日本古来、ハレの日を祝うメニューですが、その歴史と伝統の継承を…という目的で、一般社団法人赤飯文化啓発協会が制定しました。祝日でもある明日、もちもちとおいしいお赤飯、召し上がってみてはいかがでしょうか? ということで本日は「赤」「飯」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「赤心」ってどんな心?
「赤心(せきしん)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:嘘いつわりのないまごころ
2:自分を恥じ入る心
3:激しく怒り猛る心
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:嘘いつわりのないまごころ です。
赤色のイメージと言うと、恥ずかしいときの「赤面」や、赤い炎のような激情…などもございますが、「赤」という字、「赤裸裸(せきらら)」などの言葉にあるように「むきだし」や「まこと」という意味も内包する字なのです。「赤心(せきしん)」は、「ありのままの、嘘いつわりのない、まごころ」という意味をもつ、大変美しい言葉です。大人の語彙としてインプットしておきたいですね。
では、2問目は「飯」という字の入ったクイズです。
【問題2】「框飯」ってなんと読む?
「框飯」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:新潟の、鮭の身とイクラを使った郷土料理の名称ですが、食材ではなく容器にちなんだ名称です。
<使用例>
「框飯って、蒸したご飯に、ほのかに木の香りが移っているのがなんともおいしいのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 框飯(わっぱめし) です。
「わっぱ」とは、ひのきや杉などの薄板を曲げて作った円筒形の容器です。これにご飯を詰めて蒸したものに、鮭やイクラを乗せた郷土料理が「框飯(わっぱめし)」です。「框」は訓読みで「かまち」「わく」などと読み、「横木」や「木枠」を意味する字です。
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本日は、11月23日『お赤飯の日』にちなんで、「赤」「飯」という字の入った日本語から、
・赤心(せきしん)
の意味と、
・框飯(わっぱめし)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱