どんな服装にもフィットし、旬の足元をつくり出す厚底ショートブーツ。これからのコーディネートで活躍間違いなしなので、おしゃれの達人、アンナ・ウィンターが実際に履き回ししたスナップを参考にしましょう。

■1:ワイドデニムのときは…たっぷりのパンツ幅も受け止めるボリュームのラバーソール

大人コーデ_1
デザイン性のあるフォルムのバッグでメンズ風のデニムスタイルにモードさを加味。

2023年11月半ばにベルリンでスナップされたばかりの着こなしでは、ブラウンのニットにクロコダイルの型押しジャケットを重ね、ボトムにデニムを合わせていました。ゆるっとはくデニムは、ブラウンのレザージャケットとともにBIGサイズで、今っぽいリラックス感が漂っています。ワイドシルエットのデニムの足元は、華奢なタイプだと埋もれてしまうため、ボリュームタイプでないとフィットしません。ソールにかなり厚みのあるこれなら、多少ボトムの丈が長くてもへっちゃらです。うれしい脚長効果も期待できて言うことなし。黒のぽってりとした足元でウォッシュデニムがシャープに引き締まって見えるところも、流行のボリュームタイプのショートブーツの魅力のひとつでもあります。

■2:ミニ丈ボトム×タイツのときは…女性らしさをテイストミックスさせてこなれたムードを演出

大人コーデ_2
襟元がタートルのときはヘアをまとめて、すっきりした印象に仕上げるとベスト。

2023年8月初旬は、インにタートルを着たジャンパースカート風のミニ丈ワンピースにクリームベージュのコートを重ねた装いで、コペンハーゲンにてキャッチされていました。シンプルなスリップドレスにタートルネックを加えるテクニックは防寒になることはもちろん、キリッと知的さを生み出すので、ぜひお手本にしたいもの。かなりのミニ丈なのでタイツはマストですが、通常のヒールパンプスだとフェミニンになりがちに。異なるテイストを加味できるボリュームタイプのショートブーツを投入してみましょう。透け感のあるタイツの装いにこなれた旬ムードが漂って、センスのよさが光ります。スカート部分に付けたフラワーのコサージュが、ベーシックスタイルの上品インパクトに。

■3:ロングニットワンピースのときは…絵になるAラインのスタイルアップを狙うときにぴったり

大きめのフープピアスでリッチさを高めています。

2023年1月、ベルリンで見かけられたときは、やや透け感のあるニットドレスの上から、ネイビーのコートを羽織っていました。ワンピースとコートの丈がぴったりとそろっているので、全身のバランスがよくまとまっています。ロング丈ですがブーツ下まで隠しておらず、足首をちらっと見せる絶妙な丈感がコーディネートの抜けとして有効です。ショートブーツのソールにしっかりと厚みがあるため、美姿が簡単に実現できます。ブーツのレザーの艶は重たく見えず軽やかなリッチさが光っていて、まさに大成功の足元アレンジです。セレクトのポイントである、何より歩きやすい点も忘れてはいけません。


ボリュームソールのショートブーツを3パターンに履きこなしたアンナ・ウィンターのコーディネートをお届けしました。デニム、黒のミニ丈ボトム、ロング丈ワンピースといったデイリーによく愛用するアイテムによく似合う万能アイテムです。ぜひこの秋冬のおしゃれにフル活躍させてみてはいかがでしょうか。

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
佐野有紀