『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。
今回は、アフターコロナでひと際街が華やぐこのシーズン。年末年始に向けて増えていくであろうパーティやイベントなどに、犬走さんはどんなコーディネートでお出かけするのか? 「昼」、「夜」のふたつのスタイルを、すべて私物で公開していただきます!
大人の女性の洗練ドレスアップスタイル、犬走さんが貫く美学とは!?
行動規制がない久しぶりの年末年始! パーティや特別なディナーなど、心華やぐイベントを控えている人も多いのではないでしょうか? 大人気スタイリストである犬走さんとなれば、スケジュールはぎっしりなのでは?
「いえいえ、それが全然(笑)。パーティらしいパーティは『Precious WATCH AWARD』の授与式くらいですが、それはあくまでもゲストの皆さまに賞をお授けするプレゼンターという立場ですし、そんなに華やかなライフスタイルを送っているわけではないんですよ(笑)」(犬走さん)
意外ですが、年末年始に限らず、ラグジュアリーブランドのイベントなどに出席する機会がある犬走さん。ご自身のドレスアップスタイルについては、「頑張り過ぎない!」が不変の美学だそう。
「それこそ、ドレスコードが"ブラックタイ”というガラディナーなどは別として、大人の女性がここぞとばかりに張り切って"おしゃれしました!”感を出してしまうのはちょっと洗練からは離れてしまいますよね。私も、いわゆるドレスではなくワンピースでも、普段あまり着ないためかちょっと照れてしまったりします(笑)。
だから、基本的にはシンプルで、でもちょっとデザインが効いたアイテムや素材感などで華やぎを添えて。あくまでもさりげなく非日常を演出するようにしています」(犬走さん)
■1:「色」と「輝き」をポイントにしたデイタイムのドレスアップ
高級レストランでのランチや日中のちょっとしたレセプションなど、普段より少しだけドレスアップしたい昼のお出かけ。派手過ぎず、地味過ぎず…、実はこれはある意味、夜のドレスアップより難易度が高かったりするわけですが、犬走さんが提案するのは、ラメニットのキラキラ感を主役にしたパンツスタイルです!
「キラキラしたアイテムは今季、若い女性たちの間でとても人気のようですね。そういえば私も持っていた! と思い出したのが、このニットとカーディガンです。ラメニットなどのキラキラしたアイテムはやはり夜のイメージですが、こうした色味のものなら黒ほど光のコントラストが強くないので、昼間のドレスアップにいいのではないでしょうか」(犬走さん)
ボトムはしばらくクローゼットで眠っていた「ランバン」のパンツ。黒のサテンなどは無難ではあるけれど、"ありがち”になってしまうので、ヴィンテージワインのようなボルドーカラーをチョイスするのが犬走流!
「エレガントなとろみ素材ながらも、裾がすぼまったジョガーパンツ風の少しスポーティなデザインで、こなれ感もプラス。靴は抜け感のあるバックストラップで、重くならないように仕上げました」(犬走さん)
■2:シアー感で軽さを加えたナイトタイムのブラックワンピース
フォーマルではなく、ドレスコードが「スマートエレガンス」や「スマートカジュアル」などの夜のパーティ。もしもこの年末年始、そんなご招待があるなら? 犬走さんがセレクトしたのは、シアー感で軽さを加えたブラックのワンピースです。
犬走さんと長年仕事をしているPreciousスタッフでも、多くの人が見たことがない犬走さんのワンピーススタイル!
「かなりレアだと思います(笑)。シアー素材の透け感や、もともと好きなボウタイ、ウエストのスタッズなど、表情豊かなデザインが気に入って購入しました。きちんと感とエレガンスを併せ持っているボウタイのディテールは、顔まわりを華やかに見せてくれます」(犬走さん)
また、ウエストがゴム入りのシャーリング仕立てになっているので、ベルトなどでウエストマークしなくても自然なメリハリがつき、窮屈じゃないのにスタイルアップできる点も高ポイントだそう。ワインピースは裏地がないデザインなので、インは手持ちのキャミソールとペチコートを合わせて。
「最近は長めのペチコートはあまりつくられていない気がしますが、1枚あると便利なアイテムです。足元は黒タイツ&シンプルな黒パンプスですっきりと仕上げてみましたが、パーティではないカジュアルなお出かけだったら、少しボリュームのあるブーツを合わせてもかわいいと思います」(犬走さん)
昼の「ランバン」のパンツも、夜の「サンローラン」のワンピースも、ぞれぞれしばらく着る機会がなかったというアイテム。それでもまたこうして着られる、着たいと思えるのは、やはり上質なハイブランドのものだから。
「私はまず、トレンド感が強いアイテムをハイブランドから選ぶことはなく、基本的には少しデザインが効いていながらもタイムレスなものをセレクトしています。だから数年間眠っていたとしても、印象や素材感は褪せないので、こうして復活させることができるんですよね。そう考えると、お値段は少し張ったとしても、ハイブランドのアイテムこそサスティナブルなものではないでしょうか」(犬走さん)
マスクを外してお出かけできる年末年始は3年ぶり! ドレスアップスタイルは「頑張り過ぎない!」をキーワードに、イルミネーションが輝く美しい街にお出かけしてみませんか?
※私物に関する各ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
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- PHOTO :
- 田中麻衣(小学館)
- WRITING :
- 岡村佳代
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)