あなたは「朗らか」という言葉から何を連想しますか? 笑顔でしょうか? それとも笑い声? 「朗らか」な人は男女を問わず好感度が高いものですが、この言葉の意味を理解すれば、その理由も納得できます。今回は「朗らか」について、その意味や「朗らかな人」の特徴、「明るい人」との違いなどを解説します。
【目次】
【「朗らか」の「読み方」と「意味」】
■読み方
「朗らか」は「(ほが)らか」と読みます。「明朗(めいろう)」の熟語で用いられているように、「朗」の音読みは「ロウ」。そのためか「ろうらか」と読んでいる人もいるようですが、誤読ですよ!
■意味
「朗らか」は、人の表情が晴れやかで、爽やかな様子を表す言葉です。外見だけでなく、晴れ晴れと明朗な気分や人柄も表しますよ。
「朗」の文字は「良」と「月」から成ります。「良」には「澄みきって明るい」という意味があり、「朗」は「透明な月の光」を表しているそうです。美しい文字ですね! この「朗」の訓読みである「朗らか」には、4つの意味があります。(以下は小学館『デジタル大辞泉』より引用)
1)心にこだわりがなく、晴れ晴れとして明るいさま。
2)明るく光るさま。日ざしが明るく、空が晴れわたっているさま。
3)広く開けて明るいさま。
4)あいまいさがなく、はっきりしているさま。
【「朗らかな人」ってどんな性格?】
■「朗らかな性格」の特徴は?
・明るい
・笑顔や言葉に含みがない
・気分の浮き沈みがなく安定している
・相手に安心感を与える
■「明るい性格」との違い
『デジタル大辞泉』(小学館)に記載された「明るい」を見てみましょう。
1)光が十分にあり、また光が強く差して、ものがよく見える状態である。
2)将来などに希望や喜びがもてる状態である。
3)性格や表情・雰囲気などが朗らかである。陽気だ。明朗だ。
4)公明正大で後ろ暗いところがない。
5)色が澄んで華やかである。
6)(「…にあかるい」の形で)その物事・方面によく通じている。経験が豊富だ。
「朗らか」と「明るい」は、人の内面を含めた「曇りなく、晴れ晴れとした様子」を表し、よく似た意味をもつ言葉であることがわかります。強いて違いを挙げるならば、「明るい」が「賑やかな陽キャ」を連想させるのに対し、「朗らか」は「穏やかで安定感を感じさせる明るさ」であることでしょうか。季節で言うと、「明るい」はよく晴れた真夏、「朗らか」は柔らかな日差しを感じる春、といったイメージです。また、どちらかといえば表層的な形容である「明るい」と比べ、より深く内面や人柄を表しているとも言えます。
【「使い方」がわかる「例文」3選】
「朗らか」は形容動詞です。多くは「朗らかな人」「朗らかな笑顔」のように使われ、「朗らかさ」と名詞形で用いることもあります。その人の気持ちや表情だけでなく、気分や人柄を、男女の区別なく表現します。
■1:「今年の新人は男性も女性も朗らかな人が多いように感じる」
■2:「彼女の朗らかな笑顔は、見る人を笑顔にするほど魅力的だ」
■3:「彼の表情からはいつもの朗らかさが消え、憔悴しきっているように見えた」
【「類語」「言い換え」表現】
■類語
・陽気:雰囲気などが晴れ晴れとしていること。「賑やかで明るい」ことを表します。
・明朗:明るく朗らかな様子。
・快活:気持ちや性質が明るく元気のよいさま。「元気で明るい」イメージです。
・晴れやか:晴れ晴れした様子。
■対義語
・陰気:気分・雰囲気・天候などが、晴れ晴れしないこと。
・陰鬱:陰気でうっとうしい感じがする様子。また、心が晴れ晴れしない様子。
【「英語」で言うと?】
「朗らか」を英語で表現するには[cheerful]や[merrily]が使えます。
・He is a cheerful man.(彼は朗らかな人だ)
・She laughed merrily.(彼女は朗らかに笑った)
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「朗らか」という言葉の意味を知るほどに、「朗らかな人っていいな」と思いませんか。「明るい人」は一緒にいると楽しく過ごせそうですが、長い時間を共にするなら、穏やかで落ち着いた時間が過ごせそうな「朗らかな人」がいいですね。あなたの近くには「穏やかな人」はいますか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『プログレッシブ和英中辞典』(小学館) /『角川類語新辞典』(角川書店) :