「謹話」とは、どんな話?どのように使う言葉?
明日・12月23日は『テレホンカードの日』という記念日です。1982(昭和57)年のこの日、テレホンカード式電話の第一号の設置にあわせ、テレホンカードが発行されたことにちなんでいます。テレホンカードとは、公衆電話の通話料金支払いに特化したプリペイドカードです…と、説明するまでもない、とお思いの方も多いと思いますが、生まれたときから携帯電話やスマートフォンが存在している世代では、テレホンカードがどういうものかわからない、公衆電話の使い方も知らない…というケースもあるようです。通信不良などのいざというときに備え、おさらいしておくと良いかもしれません。ちなみにテレホンカードは現在でも主要なコンビニエンスストアで取り扱いがあります。家族の電話番号を記入して携帯しておいたり、最寄りの公衆電話の設置場所も確認しておくと安心かもしれませんね。ということで本日は「電」「話」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「夕電」ってなんと読む?
「夕電」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「夕方のいなびかり。消えやすくはかないもののたとえ」という意味の言葉です。
<使用例>
「今年のボーナスは、外食をしたら夕電のごとく消えてしまいそうな金額だったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 夕電(せきでん) です。
「夕電(せきでん)」は、四字熟語「朝露夕電(ちょうろせきでん)…あさつゆや、夕方のいなびかりのように、消えやすくはかないこと」にも使用されている言葉です。夕方にかける電話のことではありませんよ。
さて、2問目は「話」という字の入った日本語クイズです。
【問題2】「謹話」とはどんな話?
「謹話」と言ったら、どのような内容に触れる話題のことでしょうか? 以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:新年のおめでたいこと
2:武将や城
3:皇室関係
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:皇室関係 です。
「謹話(きんわ)」は、「謹んで話すこと」という意味で、もともと、皇室関係の話題に触れる際に使う言葉です。「侍従長による謹話」のように使用します。明日・12月23日は上皇陛下のお誕生日でもありますので、ニュースや新聞などで、謹話の報道があるのではないでしょうか?
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本日は12月23日『テレホンカードの日』にちなんで、「電」「話」という字の入った日本語から、
・夕電(せきでん)
の読み方、言葉の背景と、
・謹話(きんわ)
の意味などをおさらい致しました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/NTT東日本ウェブサイト/PRTIMES MAGAZINEウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱