「大筋」ってなんと読む?「だいきん」ではありませんよ!
明日は12月29日金曜日ですね。今年のお仕事納めの方もいらっしゃるのではないでしょうか?さて「29日と金曜日が重なる日」は、「29(肉)が金(筋)になる」の語呂合わせで、『筋肉を考える日』『キン肉マンの日』など、「筋肉」関連のいろいろな記念日に制定されています。語呂合わせの考え方にもいろいろと工夫がございますね。ということで、本日は「筋」という字の入った日本語クイズをお送りします。
筋肉と言えば、大胸筋、僧帽筋、上腕二頭筋などなど、いろいろな部位がございますが…。1問目はこちらです。
【問題1】「大筋」ってなんと読む?
「大筋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:…どの筋?
<使用例>
「まずは大筋を掴むところから始めましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 大筋(おおすじ) です。
「大筋(おおすじ)」は「ものごとの内容のだいたいのところ。あらまし」という意味の、筋肉や筋力とは関係のない言葉です。「筋」には「すじ」という読み方による「客筋(きゃくすじ)」「粗筋(あらすじ)」などの熟語もございます。筋肉のイメージに縛られ過ぎないようお気をつけくださいね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「筋斗雲」の「筋斗」ってどういう意味?
『西遊記』の主人公・孫悟空の乗りものでお馴染みの「筋斗雲(きんとうん)」。この雲の名に入っている「筋斗(きんと)」とは、どういう意味でしょうか? 以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:逞しく力強いこと
2:空中で機敏に旋回すること
3:持ち主の意のままに動かせること
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:空中で機敏に旋回すること です。
「筋斗」とは、木を切る道具の「筋」が、柄が軽くて頭が重く、よく斗転(回転)するところから、「とんぼ返りをすること」を意味する言葉です。「とんぼ返り」には「蜻蛉のように空中で一回転すること」「蜻蛉のように、素早く行って戻ること」など、空中を飛ぶ蜻蛉の俊敏性になぞらえた言葉ですので、選択肢の中の正解は「空中で機敏に旋回すること」になります。「筋斗雲」の名は有名ですが、名称の意味は意外と知られていないかもしれませんね。
***
本日は12月29日金曜日『筋肉を考える日』『キン肉マンの日』などにちなんで、「筋」という字の入った日本語から、
・大筋(おおすじ)
の読み方や、
・筋斗(きんと)
という言葉の意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱