【目次】

【1】知的に見せる寒色メイク


長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
多くの女優やモデルからの指名を受ける人気ヘア&メイクアップアーティスト。雑誌や広告など第一線で活躍する傍ら、メイクレッスン講師としても活躍。ひとりひとりの個性や魅力を引き出す、上品なメイクテクニックにファン多数。Precious.jpでは、大人のリアルな肌や骨格の悩みをメイクだけで見事解決!

ブルーグレーとミントグリーンを淡く仕込んだ「引き算メイク」で知的美人に

【BEFORE→AFTER】

目元をほんのり彩る寒色を使用したアイメイクで、甘さが緩和されてキリッと知的な印象に。目尻のみに入れたアイラインとベージュ系のリップによる引き算で、上品さとこなれた感もプラス。

目元をほんのり彩る寒色を使用したアイメイクで、甘さが緩和されてキリッと知的な印象に。目尻のみに入れたアイラインとベージュ系のリップによる引き算で、上品さとこなれた感もプラス。

「淡いブルーグレーやミントグリーンを仕込めば、童顔を凛とした知的顔にシフトさせることができます」(長井さん)。

【メイクプロセス】

<STEP.1>二重の内側にブルーグレーをオン

目頭は二重のラインよりもやや内側に入れ、目尻側にかけて入れる範囲を少し広げていくととスッキリした印象に。

目頭は二重のラインよりもやや内側に入れ、目尻側にかけて入れる範囲を少し広げていくととスッキリした印象に。

ブルーグレーのクリームシャドウを細めのアイシャドウブラシにとり、二重のラインの内側に薄く均一にのばします。

<STEP.2>涙袋の上にミントグリーンを

色みをほぼ感じさせないパール感のあるペールカラーをセレクトするのがポイント。

色みをほぼ感じさせないパール感のあるペールカラーをセレクトするのがポイント。

目の下の涙袋の上にアイライナーブラシにとったミントグリーンのパウダーをオン。目尻側は、ベースメイク時に仕込んだハイライトと合流させて。

<STEP.3>目尻のみにアイラインを入れる

目尻のみに入れるこの「引き算ライン」で、抜け感のある目元に。

目尻のみに入れるこの「引き算ライン」で、抜け感のある目元に。

ブルーブラックのペンシルライナーで、目尻の7㎜ほど内側から目尻から7㎜オーバーするところまでラインを引きます。

<STEP.4>上下まつげにマスカラを塗る

下まつげに塗るときは、余分な液をティッシュオフしておくと失敗しない。

下まつげに塗るときは、余分な液をティッシュオフしておくと失敗しない。

上下まつ毛に黒のマスカラを塗って。上まつげは根元からしっかり持ち上げるように塗り、下まつげはブラシを縦にして塗るときれいに仕上がります。

<STEP.5>地眉の1㎜上に眉山をつくる

地眉よりワントーン明るいペンシルを選ぶと、柔らかな印象に。

地眉よりワントーン明るいペンシルを選ぶと、柔らかな印象に。

眉を少し高い位置に設定。眉頭はさわらずに、中間〜眉尻にかけてペンシルで地眉の1㎜上に眉山を意識しながらアウトラインをとります。

<STEP.6>ラインの内側にパウダーで埋める

ペンシルと同じ明るさのパウダーを使うのがポイント。

ペンシルと同じ明るさのパウダーを使うのがポイント。

STEP.5でラインどりした内側をアイブロウパウダーで埋めていきます。眉山〜眉尻からスタートして、その後、中央→眉頭の順で埋めていくとバランスよく仕上がります。

<STEP.7>アイブローブラシで眉をとかす

ブラシのヘッドを少し折り曲げておくと、眉にフィットしやすい。

ブラシのヘッドを少し折り曲げておくと、眉にフィットしやすい。

ペンシルの逆側に付いているアイブローブラシで、目頭から目尻に向けて眉をとかしていきます。毛流れを整え、描き足した眉を肌に定着させる効果あり。

<STEP.8>シアーな発色のベージュリップを直塗り

ラインどりせずに、輪郭を意識しながら直塗りするときちんとしすぎず、こなれた印象に。

ラインどりせずに、輪郭を意識しながら直塗りするときちんとしすぎず、こなれた印象に。

ベージュ系のリップを唇に直塗り。マットよりシアーな発色のタイプを選ぶと柔らかく上品な雰囲気に仕上がります。

童顔が知的美人に変身!その秘訣は、ほんのり寒色を効かせた「引き算メイク」でした

【2】肌をきれいに見せるベージュリップ


血色感のあるベージュリップを「直塗り」で垢抜け顔に

【ベージュリップは色選びでここまで印象が変わります!】

上/肌の血色感を奪う黄み寄りのヌーディなベージュリップ。肌色がくすみ、凹凸のないのっぺりとした印象に。下/赤みを帯びたピーチベージュ。赤やピンクリップのような主張はないものの、肌色に血色感をもたらし、引き締まった印象にシフト。

上/肌の血色感を奪う黄み寄りのヌーディなベージュリップ。肌色がくすみ、凹凸のないのっぺりとした印象に。下/赤みを帯びたピーチベージュ。赤やピンクリップのような主張はないものの、肌色に血色感をもたらし、引き締まった印象にシフト。

「若いころに選んでいたヌーディなベージュリップは、血色感を奪い、肌をくすませてしまう原因に…。大人の肌をフレッシュに見せるために必要なのは血色感。ほんのり赤みの含んだピーチベージュを選べば、肌色を綺麗に見せながら、洗練された印象にシフトできますよ」(かおりさん)。

【メイクプロセス】

<STEP.1>面を使って上下唇にラフにオン

唇を軽く「い」の形にしてから塗ると、縦じわもカバーしやすく。

唇を軽く「い」の形にしてから塗ると、縦じわもカバーしやすく。

リップの平らな面を使って、上下唇にリップを塗ります。はみ出さないように、輪郭より少し内側を意識して塗ると◎。

<STEP.2>二重の内側にブルーグレーをオン

口角を軽く引き上げるように描くと、口元のリフトアップもかないます。

口角を軽く引き上げるように描くと、口元のリフトアップもかないます。

リップの先端の角を使い、ラフに輪郭どりを。口角と上唇の山のラインをきっちりとっておくと、口元が引き締まった印象に。

大人の肌を綺麗に見せる「ベージュリップ」の正しい選び方

【3】今っぽい抜け感が出る単色シャドウ


くすみモーヴの単色使いで、洗練された抜け感アイメイクに

【すっきりと垢抜けた印象のこなれEYEに】

パール感のあるくすみモーヴが、目元を色っぽく彩りながら程よく引き締め。

パール感のあるくすみモーヴが、目元を色っぽく彩りながら程よく引き締め。

「アイホールにミディアムカラー、目の際にシェイドカラー、眉下や目頭にハイライトカラー…と、まぶたにグラデーションをつけたアイメイクは、抜け感が出にくく、堅苦しい印象になりがち。アイメイクで今っぽさを出すなら、アイシャドウは単色使いがおすすめです。今回はブラウン感覚で使える、くすんだモーヴカラーをチョイスして単色で使用します。目元を引き締めながら、眼差しにほんのり色気を宿すことができる大人世代にぴったりなカラーです。ペンシルタイプを選べば、テクニックいらずで旬な目元が完成」(長井さん)。

【メイクプロセス】

<STEP.1>上まぶたの際にダスティモーヴを

上まぶたの際に、太めのアイラインを引く感覚でペンシルシャドウをオン。

上まぶたの際に、太めのアイラインを引く感覚でペンシルシャドウをオン。

アイシャドウの上の際と肌の境目をなじませるように指でぼかして。

アイシャドウの上の際と肌の境目をなじませるように指でぼかして。

パール感のあるくすみモーヴのペンシルシャドウを上まぶたの際、二重のラインの内側にのばし、その後、指で上向きにぼかします。

<STEP.2>下まぶたの目尻側にもダスティモーヴをのせて

下側は、濃く入りすぎないように、軽いタッチで下まつげの際を埋めるような感覚でのせると◎。

下側は、濃く入りすぎないように、軽いタッチで下まつげの際を埋めるような感覚でのせると◎。

色をのせた終点を内側に向けて肌となじませます。

色をのせた終点を内側に向けて肌となじませます。

目の下の際、目尻から3分の1にもくすみモーヴをのばし、指で目頭側に向けてぼかします。

<STEP.3>下まぶた目頭側にハイライトを

目頭下にパール感のあるハイライトを入れると、涙袋をふっくら見せることができます。

目頭下にパール感のあるハイライトを入れると、涙袋をふっくら見せることができます。

下まぶたの目頭側に、パールピンクのペンシルシャドウをハイライトとして薄くのせます。

<STEP.4>上まぶたの際にアイラインを引いてリフトアップ

ラインの多少のがたつきは気にしなくてOK。

ラインの多少のがたつきは気にしなくてOK。

まぶたが重くアイラインが引きにくい人も、この方法ならスムーズに。

まぶたが重くアイラインが引きにくい人も、この方法ならスムーズに。

ディープブラウンのペンシルライナーで、目尻側からアイラインを。一気に引くのではなく、小刻みに少しずつ引くのがコツ。目尻は、片手でまぶたを引き上げてから少しはね上げ気味に引き、目元をリフトアップさせます。

<STEP.5>アイラインを綿棒でぼかす

アイラインの主張を弱めておくことこそが、抜け感のポイントに。

アイラインの主張を弱めておくことこそが、抜け感のポイントに。

引いたアイラインの上を綿棒でなぞってぼかしてアイシャドウとなじませることで、よりナチュラルな仕上がりが実現。

コンサバなグラデーションアイはもうおしまい!単色アイシャドウで抜け感のある今っぽい目元に

【4】一日中くすまないコンシーラー


ファンデーション前に暖色系の下地と2色のコンシーラーを仕込めば、くすみ知らずの肌に!

【BEFORE→AFTER】

童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。いちばんのポイントは厚塗り感ゼロなのに、くすみや影のない均一な肌。見た目年齢をグッと下げることもできます。

童顔に合わせた甘さのあるメイクから、洗練された印象の抜け感メイクに。いちばんのポイントは厚塗り感ゼロなのに、くすみや影のない均一な肌。見た目年齢をグッと下げることもできます。

「乾燥や血行不良などさまざまな要因で、大人女性の肌は時間の経過とともにくすみがちです。肌のくすみは、お疲れ顔や老け見えの原因になるので、しっかりカバーしたいところ。メイク直しでリタッチするよりも、朝のベースメイクで崩れない土台を作っておくことが大切。ファンデーションの前に、くすみやすい部分に暖色系の下地と、ピンクとオークル 、2色のコンシーラーを仕込んでおくことがポイントです」(長井さん)。

【メイクプロセス】

<STEP.1>頰の上に下地を丸くのせる

「クルクルと円を描きながら、なるとのような形状でのせておくと、ムラなくのびます」(長井さん)。

「クルクルと円を描きながら、なるとのような形状でのせておくと、ムラなくのびます」(長井さん)。

左右対称に手を動かし、素早く均一にのばすのがポイント。

左右対称に手を動かし、素早く均一にのばすのがポイント。

ローズカラーの下地をパール1粒分手に取り、両頬の上に丸くのせ、両手で外側に向けて素早く伸ばします。

<STEP.2>ピンクのコンシーラーを目の下にオン

明るい色のコンシーラーを目のまわりに明るさを出しながら、気になるくすみをカバー。

明るい色のコンシーラーを目のまわりに明るさを出しながら、気になるくすみをカバー。

くすみなどの肌の色ムラが気になる大人女性に必要なのが、ピンクとオークルの2色のコンシーラー。まずは、くすみが出やすい目の下の三角ゾーンに、ピンクのコンシーラーをのせます。

<STEP.3>オークルのコンシーラーで気になる部分をピンポイントでカバー

オークルのコンシーラーは広げすぎず、カバーしたい部分のみにピンポイントでオン。

オークルのコンシーラーは広げすぎず、カバーしたい部分のみにピンポイントでオン。

小鼻の脇などは、コンシーラーを叩き込むようになじませ、色ムラと毛穴をダブルカバー。

小鼻の脇などは、コンシーラーを叩き込むようになじませ、色ムラと毛穴をダブルカバー。

シミやソバカス、小鼻の脇の色ムラなど、ピンポイントでカバーしたい部分には、オークルのコンシーラーを。その後、指でのばして肌になじませます。

午後目立つ「くすみ」問題…。暖色系下地と2色のコンシーラーで、一日中くすまない&崩れない肌に!

この記事の執筆者
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