「往生際」ってなんと読む?「おうせいさい」ではありませんよ!
明日、1月10日は 、世界史上初の国際的な常設組織であった「国際連盟が発足した日」です。第一次世界大戦後、国際平和を維持するため、時の米国大統領ウィルソンの提唱により、1920年のこの日に国際連盟が発足しました。その後、第二次世界大戦の勃発によりこの機関の機能は停止し、1946年1月に現在の国際連合が発足したことから、同年4月に解散しました。「国際平和」を改めて考えさせられる歴史ですね。ということで本日は「際」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「往生際」ってなんと読む?
「往生際」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「死に際」「ついに諦めなければならなくなったときの態度や決断力」という意味の言葉です。
<使用例>
「当時、有名無実化していた国際連盟の往生際に、国際連合の発足が関わったのは、せめてもの救いね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 往生際(おうじょうぎわ) です。
「往生(おうじょう)」の「際(きわ)」で、「往生際(おうじょうぎわ)」です。「際」という字は「堺。果て」「場合」「交わり」「間(あいだ)」「程(ほど)」などなど、さまざまな意味を内包する字です。例えば「国際」では「堺」と「間」、「往生際(おうじょうぎわ)」では「果て」という意味で使われていますね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「根金際」って何と読む?
「根金際」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「底の底。まったく。とことんまで」という意味の言葉です。
<使用例>
「新たな組織を作るためには、以前のルールを根金際刷新する必要がありますね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 根金際(ねこんざい) です。
「金輪際(こんりんざい)」は「大地の再下底」を意味する仏教用語で、これに「根こそぎ」というニュアンスを足して意味をいっそう強めた言葉が「根金際(ねこんざい)」です。
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本日は、1月10日、国際連盟が発足した日にちなんで、「際」という字の入った日本語から、
・往生際(おうじょうぎわ)
・根金際(ねこんざい)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱