『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回は、犬走さんが以前から気になっていたという「ワークマン」で偶然出合い、公私共に絶賛愛用中の防寒アイテムをピックアップ! おしゃれのプロである犬走さんは、いったいどんなアイテムを選んだのか? すべて私物でお届けします。

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)『Precious』本誌をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目されている。

ラグジュアリーを知り尽くした犬走さんが惚れ込む、珠玉の防寒アイテム

「ワークマン」が新業態ストア「#ワークマン女子」の展開をスタートさせ、一躍話題の的となったのは2022年秋。Precious世代もその名前はきっとご存知でしょう。

「私の場合、ロケなどで極寒の現場に出る機会も少なくないので、機能性に優れていると聞く『ワークマン』は以前からずっと気になっていた存在でした」(犬走さん)

そんな犬走さんが「ワークマン」の店舗に足を踏み入れたのは2022年秋のこと。

「郊外のスタジオでドラマの撮影をしていたのですが、そのお隣が『ワークマン』の大型ストアだったんです。なので仕事終わりにちょっと見てみようと寄ってみたところ、結果、いろいろなものを買いまくってしまいました(笑)」(犬走さん)

女性向けにファッション性を高めた「#ワークマン女子」よりも、シンプルに機能性を追求した「ワークマン」のほうが響いたのだそう。この秋冬もさらに買い足したという、犬走さんセレクトの防寒アイテムの一部を見せていただきましょう!

■1:「フィールドコア」のジュニアサイズ フリースベスト 

犬走さんが「いちばんのおすすめ!」と絶賛するのが、ダイヤフリースのこのベスト。実はジュニアサイズです。

トップス_1,アウター_1
「ワークマン」のオリジナルブランド「フィールドコア(FieldCore)」のこのベストは、ジュニア用で最大の150cmサイズ。

「試着した瞬間にまず、信じられないほどの軽さに、そしてその温かさに、2度衝撃を受けました(笑)」(犬走さん)

その秘密は裏地に施されたアルミプリントにあります。

「過酷な環境で作業するプロの職人に認められた、ワークウエアの品質と機能性にアウトドアデザインをプラスしたオリジナルブランドのものですが、お値段も1200円程度と衝撃価格! 外出するときはミドルインナーとしてアウターの下に仕込んでいるのですが、薄いのでシルエットにも響きません。自宅でもこれを1枚足すだけで本当に温かいので、暖房をつける機会が減りました(笑)」(犬走さん)

さらに表地のダイヤフリースはとてもしなやかで肌触りもよく、「素材感」にこだわる犬走さんならではの掘り出しもの!

「ジュニア用でも私にはちょうどいいサイズ感でした。『ワークマン』に限らず、ジュニアやメンズにも視野を広げると、思わぬ優秀アイテムに出合えておしゃれの幅が広がるはずですよ」(犬走さん)

■2:靴下用カイロはもう要らないと思わせるポカポカのルームシューズ

室内での底冷え対策として犬走さんが購入した2足のルームシューズ。ブラックのほうはユニセックス、ライトベージュのものは『ヘヤルームシューズ』と名づけられた「ワークマン」の定番人気アイテムです。

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それぞれオリジナルブランドの「ネオプレーン(NEOPRENE)」(写真左)、「フィールドコア」(写真右)のもの。

「冷えは足元から」と言いますが、寒い室内での撮影というシチュエーションが多い犬走さんにとっても、足元の冷え対策は重要課題。

「機能性に長けた『ワークマン』のルームシューズならきっと優秀なはず、と思って購入したのですが、大正解でした」(犬走さん)

ブラックのルームシューズは、素材が合成ゴムの一種で、断熱性、防水性、伸縮性に優れ、ウエットスーツのようなテクスチャー。一方アイボリーの『ヘヤルームシューズ』は、内側にシルバーアルミに比べ保温力が1.5倍に進化したブラックアルミが施されており、ふわふわの中わたとの相乗効果で履いた瞬間からポカポカに!

「『ヘヤルームシューズ』の今季の展開は柄物が多く、無地はこのライトベージュとターコイズのようなブルーのみのようでした。わがままを言えるなら、もっとベーシックカラーの無地が増えてくれるといいのになと思っています(笑)」(犬走さん)

■3:防寒対策に強い「ワークマン」ならではのアーム&レッグウォーマー

最後は「仕込み系」防寒対策の切り札であるアームウォーマーとレッグウォーマー。

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疲労回復効果も備えた「メディヒール(MEDiHEAL)」のアームスリーブ(写真左)と、500円のワンコインでおつりがくる神プライスのレッグウォーマー「ホットライフ(HOTLIFE)」(写真右)。

「手元と足元の防寒対策として購入したアームウォーマーとレッグウォーマー。アームウォーマーは遠赤外線の血行促進作用により疲労を緩和する環境を整えるという素材ですが、もちろん防寒対策にもなります。レッグウォーマーは裏起毛で感触も心地よく、パンツやロングスカートの下に仕込めば、厳寒期の外ロケも乗り切れそうです」(犬走さん)

「首」、「手首」、「足首」の3つの「首」を温めるのが効率のいい冷え対策と言いますが、アームウォーマー、レッグウォーマーといった「仕込み系」なら、「ワークマン」のアイテムが強い味方になってくれそうです。

「池袋や横浜などにもお店がありますが、私のおすすめは郊外の、国道沿いに建っているような大型店舗。まるで宝探しのようにワクワクできて楽しいですよ(笑)」(犬走さん)


「気にはなっている」というPrecious世代はきっと多いであろう「ワークマン」。普段はハイブランドのアイテムを華麗に着こなしながらも、未知のブランドを躊躇せず開拓する犬走さんのように、この冬「ワークマン」デビューしてみてはいかがでしょうか?

※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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PHOTO :
田中麻衣(小学館)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)