「微温火」ってなんと読む?「びおんか」ではありませんよ!
明日、1月18日は、江戸時代の大火事として大変有名な『明暦の大火(めいれき-の-たいか)』が発生した日です。明暦の大火は、江戸時代の三大火災のひとつに数えられ、2日間にわたった火事による焼失区域は、現在の千代田区と台東区のほぼ全域、文京区の約60%、台東区、新宿区、港区、江東区のうち千代田区に隣接した地域一体…と、大変な被害だったことが記録に残っております。当時、80日以上も雨が降らない異常な乾燥が続いていたそう。現代は、消火技術が発達してはおりますが、空気が乾燥しているこの時期は、特に火の始末には充分にお気をつけください。本日は「火」に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「灼たか」ってなんと読む?
「灼たか」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「神仏の利益(りやく)が際立ってあるさま。あらた」という意味の言葉です。
<使用例>
「甥の受験のために、霊験(れいげん)灼たかだと噂の高い、学問の神様のお守りを買ってきたの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 灼たか(あら-たか) です。
「灼たか」は国語辞典に掲載されている読み方で、漢字辞典には「灼(あたらか)」と、漢字一文字の読み方としても掲載されています。「灼」は「灼熱(しゃくねつ)」などの熟語にも使われる字で、「焼く」「灸」「光り輝く」などの意味がございます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「微温火」ってなんと読む?
「微温火」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:塾字訓(熟語の状態での当て字的な読み方)で、同じ読み方をする表記に「緩火」もございます。
<使用例>
「フライパンでホットケーキを焼くときは、とにかく微温火でじっくり、が大事よ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 微温火(ぬるび) です。
「微温い(ぬる)い」という塾字訓で読む単語です。
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本日は、1月18日『明暦の大火』のあった日にちなんで、「火」に関連する日本語から、
・灼(あら)たか
・微温火(ぬるび)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/内閣府ウェブサイト/消防庁ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱