使えば使うほど愛着が出てくるのが万年筆の魅力。近年では電子化やペーパーレスの煽りを受けて、字を書く機会が減り簡単な漢字を忘れてしまうなんてことが増えてきた。悲しいことに文字を書く習慣が減って来ているのだ。教養を深めたり、自分らしさを出すのであれば手書きは必須だ。
不思議なことに良い文房具との出会いは自分の人生観を変えるもので、どうせ揃えるなら最上のものを1本。できれば多くの種類の中から悩みに悩んだ挙句に、選んでいただきたい。
日本橋三越で毎年開催されている「世界の万年筆祭」というイベントなら、それができる。日本橋三越本店の凄みすら感じさせるラインナップに、紳士なら萌える、いや、燃え上がる興奮を隠すことなど、できないだろう。自分へのご褒美や、卒業・就職祝いなど購入目的はさまざまだろうが、贈る相手を思いながらセレクトして見るのもいいかもしれない。
ここには世界中の万年筆が集結するが、その数は実に1000種類以上と、国内でも類をみないほどの品揃え。今年は「江戸文様」をテーマに、日本橋三越本店限定品をはじめ各ブランドの新作や定番アイテム、オリジナル文房具を展示、販売している。各メーカーが趣向をこらした独自の「江戸文様」の万年筆にも注目だ。ぜひ、あなただけの1本を探しに足を運んでみてはいかがだろうか。
伝統工芸と最新技術が融合したハイテク万年筆
秋田研磨工業 KENMA<ケンマ>の高級万年筆
ここで注目したいのが秋田研磨工業から新たに生まれたブランド<ケンマ>の万年筆だ。時計のカバーガラスや、光学部品の生産を手が高品質の工業製品を手がけて来た会社が自社のノウハウを生かし誕生させたブランドだ。同社が文具を手がけるのは初めての試みであり、「後世に受け継ぎたい万年筆」をコンセプトに掲げ、7年の歳月をかけて開発されたそうだ。ボディ・キャップ部には輪島上塗や川連塗、屋久杉といった機能性と華やかな芸術品を兼ね備えた1本となっており幅広いラインナップにも注目だ。
この他にも、注目すべきブランドは多数あるが実際に足を運んで、ご自身の目で確認していただきたい。
なお、このイベントの為に作られた特別なインク「団十郎茶」(江戸時代の歌舞伎役者「市川團十郎」が代々愛した茶色のことで明るい茶色をさす)や、キャップレス万年筆「市松」など、発売と同時に完売しているアイテムがある。また「万年筆を楽しむ」ためのイベントやワークショップも開催されているので参加してみてはいかがだろうか。
第19回 世界の万年筆祭
期間:3月14日(水)~19日(月)最終日は18:00終了
場所:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
イベントのご予約は本館5階ステーショナリー電話:03-3274-8447[ 直通]で受付
詳しくはイベントHPhttp://mitsukoshi.mistore.jp/onlinestore/living_art/penfes/index.htmlをご覧ください。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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