春の訪れと共におしゃれの可能性を広げ、新境地へと向かいたい…。そんな大人の理想を叶える正解は、洗練とトレンド感を表現する「ワントーン」にありました。
雑誌『Precious』3月号では【新しい季節の予感は「ワントーン・コーディネート」の別格オーラから】と題して、この春のビッグトレンドとなった、好印象で支持率の高い「ワントーン」にフォーカス。今回は、スタイリスト・大西真理子さんと、さらなる進化を遂げる「ワントーン」の魅力を考察します。
スタイリスト・大西真理子さんと考察|さらなる進化を遂げる「ワントーン」の魅力
この春、「ワントーン」スタイルに、ドラマティックな変化が! 『Precious』誌面でのスタイリングを通じ、独自の視点で活躍する大西さんに、新しい「ワントーン」を解説していただきます。
「街を背景にして引き立つ着こなしこそ、大人が目指すべきシック&ゴージャスの極み」―大西さん
「存在感があるのに、決して威圧感を与えない着こなしがあるとしたら、それはワントーンスタイルです。無難なようでいて着映え感の高い、究極の“地味派手”なスタイルともいえます。街を定点観察すると、黒やベージュ、カーキで統一した着こなしに目が留まります。以前は、白×黒などのメリハリ配色が顕著だったビジネス街でも、ワントーンスタイルの女性が増えています。
ワントーンの攻略法としておすすめなのが、たくさんのアイテムを重ねるよりも、セットアップやワンピースを主役にして、潔さを重視するアプローチ。物足りないと感じたら、襟や袖から肌をのぞかせたり、アクセサリーで煌めきを添えて。
洋服をキャンバスにし、自分らしいエッセンスを加えられるという点でも、ワントーンはおしゃれの奥深さを熟知している大人こそが楽しめる着こなしです」
Aimee Song(エイミー・ソング)|きれい色を味方にしてチャーミングな個性を
「ピンクのワントーンは、街でひときわ映える存在に。スタイルを確立した大人でも、ときに印象変化を楽しみたくなるもの。春のワントーンならアイテム数が少なくてすむので、いつもとは違う色にトライする好機です」(大西さん)
Rosie Huntington-Whiteley(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)|変化球のテクスチャーが大人の遊び心を表現
「ヌーディなベージュのセットアップスタイルで、品よくモード感を楽しむ彼女。テーラードジャケットの袖口にはフェザーのディテールがたっぷりと施され、トータルカラーの着こなしに小気味よいリズムが生まれています」(大西さん)
Caroline Daur(キャロライン・ダウアー)|ネイビーでそろえればフレッシュ感が際立つ
「シーンを問わず活躍するネイビーワントーン。本特集でも提案しているのですが、ネイビーの知的な雰囲気を存分に生かすことができます。彼女のようにボウタイなどの甘い要素でバランスをとるのもおすすめです」(大西さん)
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- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、遠藤智子(Precious)