雑誌『Precious』4月号では、創刊20周年特別企画として、愛してやまない「エルメス」の魅力をあますところなくお届け。
「エルメス」が私たちの心をとらえ続ける理由のひとつに、繊細で美しい彩りの豊富さと色を言葉にする洗練された感性があります。
そこで、特集『最新アイテムで堪能する、色の美学』では、「エルメス」の豊かな色彩の世界に改めて注目。最旬のアイテムと共に色の美学をひもときます。
今回は、繊細で美しき極上のカラーパレットに彩られた「エルメス」の最旬アイテムをまとめてご紹介します。
【Naturel Sable(ナチュレル・サーブル)】こっくりと黄みがかったサーブル(砂の色)は灼熱の太陽に照らされた美しい砂丘のよう
砂の色といえば、彩度の低いサンドベージュだけと思われがち。でも「エルメス」の手にかかると、太陽を感じさせる鮮やかな黄みを帯びたブラウンに。それはまるで北アフリカの砂漠のリゾートを思わせるファンタジックでラグジュアリーな色使い。
【Noir et Blanc(ノワール・エ・ブラン)】素材、シルエット、デザインすべてが美しいから映える!洗練のモノトーン
「エルメス」のモノトーンにはモードな遊び心がいっぱい。シンプルな色だけに、上質さも際立つ。ロングブーツに例をとれば、トワル部分にプラム系の黒『プリュノワール』を投入。さりげなく黒のグラデーション効果も。
【Céleste(セレスト)】雲ひとつない清らかな天空の青は目にするたびに心晴れて!
フランス国王や3色旗を彩る色として愛されてきたブルーは、「エルメス」にも数多くのカラーバリエーションがある。なかでも今、気になるのは上品なパステルブルー。聖なる天空の青を意味する、澄みきった空色の『セレスト』は、日常使いの革小物に取り入れると、バッグの中から清潔感と知性が溢れ出す。
【Jaune(ジョーヌ)】太陽と富を象徴する明るく、力強いイエロー。白と合わせれば爽やかなコントラストが!
古くから、ゴールドに代用されるほど太陽や富、知を象徴する色として、ポジティブな印象を与えるイエロー。バッグや服はもちろん、暮らしを彩るテーブルウエアに取り入れると、ハッピーな気分に。こんなにも鮮やかなのに、自然界にある色だけに、どんな色にも合わせやすいのも魅力。
【Rouge H(ルージュH/アッシュ)】深みのある「エルメスの赤」は1925年に誕生。優れた知性とシックな感性を宿し、誇り高い美しさを湛えて
青みにも黄みにも寄らず、ひたすら赤を極め、微かに褐色を含むボルドーに近い赤。そんな『ルージュH』という象徴的な色が生まれたのは1925年。創業者の孫にあたるエミール・エルメスが、レザーを染めるために開発した色に、メゾンの名を冠したのが始まり。
誕生から約1世紀を経た2020年、リップスティックのコレクション名として、「エルメス」のビューティの道を拓く色彩の源に。そして『ルージュH』は改めてリップスティックやネイルエナメルなどの色として、番号付きでラインナップされた。焼いたように深い赤が肌に美しい陰影を描く。
【Terracotta(テラコッタ)】「エルメス」のオレンジは多彩。落ち着いたブラウン系で豊かなライフスタイルを演出!
幸せの詰まった「オレンジボックス」のイメージから、ハッピーオーラを宿す「エルメス」のオレンジ。素材によってニュアンスを替えた豊富な彩りを楽しみたい。例えば、素焼きの焼き物の色『テラコッタ』。茶色がかったオレンジにはリラックス感があり、インテリアに取り入れると豊かな気分に。
【Feu(フー)】僕はかっこいい消防士!?「エルメス」のオレンジにはツヤツヤの黒が映えるんだ
フランス語で「火」を意味する『フー』は、ビビッドで陽気なムードが魅力。遠目にも際立ち、動物がとてもかわいく映えるため、ドッグコレクションにも多く使われている。「エルメス」ならではの本格的な乗馬の世界観を取り入れたつくりで、クルー・ド・セルのパッチや、職人技を駆使した素材使いから目が離せない。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 藤森星児、小池紀行(CASK)
- STYLIST :
- 高橋リタ
- MODEL :
- オリバー(犬)
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、福本絵里香(Precious)