雑誌『Precious』4月号では、創刊20周年特別企画として、愛してやまない「エルメス」の魅力をあますところなくご紹介しました。
今回は、特集【今日のおしゃれに、『カレ』の魔法を一枚】より、それぞれの物語に触れながら、一枚巻くだけで存在感をアップして佇まいがパッと輝く、最新『カレ』スタイルをお届け。
気鋭のアーティストによって描かれる『カレ』のモチーフは正方形で切り取られた世界に、無限に広がる夢を与えます。
ここでは、新作『カレ』の中に描かれた、心惹かれる5つの物語をまとめてお届けしていきます。
■1:Pampa(パンパ)|エレガントな構図の中に、いきいきと描かれた南米ガウチョのギャロップ
ソミュール馬術美術館のオブジェにインスパイアされ、正方形の構図いっぱいに対角線上に描かれた、南米のカウボーイ=ガウチョたちの躍動感溢れる草原のギャロップ。クラシックなタッチが、スモーキーなコーラルに浮かび上がる。
■2:Mystère au 24(24番地のミステリー)|フォーブル・サントノーレ24番地を舞台にした、サスペンス映画仕立て
フォーブル・サントノーレ24番地、エミール・エルメスの書斎で起きたミステリー。動物たちに荒らされたかのような惨状を、1950年代のサスペンス映画のワンシーンのように臨場感たっぷりに描写。すべてを目撃していたサイの“ズズ”は何を語るのでしょう?
■BRIDES de GALA(ブリッド・ドゥ・ガラ)|「エルメス」の出自となる馬具の美しさを描いて『カレ』を世界的に有名にしたデザイン
モチーフとなるのは、メキシコ皇帝マクシミリアンからの注文でつくられた「式典用馬勒(ばろく)」。これを『カレ』の発案者でもあるロベール・デュマがふたつ向かい合わせに並べたところ、完璧な構図が現れ、デザインに起こされた。
■Tatouages Marins Bandana(船乗りのタトゥー・バンダナ)|船乗りにとって大切な意味をもつタトゥーのモチーフを、バンダナ柄で縁どる新作
船乗りにとって、タトゥーはお守りであるだけでなく、航海の記録を刻むもの。モチーフには意味があり、スティーブンソンの『宝島』を思わせる海図の中に描かれた。新作はバンダナモチーフやバイカラーで縁どられて。
■BRIDES de GALA DOT(ブリッド・ドゥ・ガラ・ドット)|モノトーンのドットで描き出したアイコニックな柄を、フリルで縁どる
「エルメス」の『カレ』を代表するモチーフを、バンダナ調のデザインにアレンジしたもの。クラシックな式典用の馬具がドットで象られ、周囲をふんわりとフリルが取り囲む、進化系デザインへ。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO :
- 長山一樹(S-14)
- STYLIST :
- 高橋リタ
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、福本絵里香(Precious)