2024年3月7日、ルーマニア・ブカレストで開催された 欧州連合の欧州議会第1会派「欧州人民党(EPP)」の党大会で新任期の執行委員長に指名された、現職のウルズラ・フォン・デア・ライエン。構成員705人中400名と、半数以上の支持を獲得し、その後のスピーチでは「彼らは私たちのヨーロッパを破壊しようとしている」とポピュリズムの台頭を非難しました。「私たちEPPは決してそんなことを許さない」と力強く発言し、第二次世界大戦での惨状についての父親の記憶を引き合いに出して、ヨーロッパが再び歴史上重大かつ危険な岐路に立っていると代表団に警告。EU加盟27カ国の首脳が承認すれば、彼女はもう1期任期を迎えることとなります。
医師から政界入り、初の女性欧州委員会委員長へ。トップキャリアでありながら洗練された華やかさをもつ彼女の着こなしには、実はパターンが存在します。会議やスピーチでは視線が集中する上半身が決め手。パーソナルカラーに似合う色味のジャケットでエレガントに仕上げ、目立たないボトムはブラックのパンツを軸にシンプルに徹して。無駄のないスタイリングにもインテリジェンスを感じる65歳のスタイルを紐解いていきましょう。
■1:ロイヤルブルーのジャケットを腕をまくって軽やかに演出
2024年3月11日、ドイツ・ベルリンのCDU本部で行われた、キリスト教民主主義姉妹政党であるCDUとCSUの合同会議にて。ボクシーなシルエットの鮮やかなブルーのシングルジャケットにセンタープリーツの黒パンツを合わせています。ジャケットの袖は手首が見える程度にまくり、こなれた着こなしに。インナーに選んだ白Tシャツの軽快さと相まって、端正かつ爽やかな着こなしを完成。首元に長さの異なるネックレスをレイヤードしてエレガンスも添えています
■2:抜群の好感度!優しげサーモンピンクで目を引く装いに
2024年2月24日のウクライナのキエフで開かれた共同記者会見にて。大きめの襟と構築的なショルダーラインがフォーマルさを高めるジャケットを着用。柔らかいサーモンピンクなのできちんと感はキープしつつ、フェミニンで華やかさもある着こなしに。ダークカラーの装いが多いなか、悪目立ちすることなく、存在感が引き立ちます。ボトム、インナーは1と同じパターンですが、ジャケットのデザインやカラーの違いで全く印象が異なって見えますね。
■3:白・黒・茶の洗練シックな色合わせ!
2024年2月19日、ドイツのベルリンで記者会見のためCDU本部に到着した際のスナップです。腰下まである長め丈のノーカラージャケットは、フロントにボタンのないミニマルなデザイン。ストレートなシルエットがスッキリ見えを叶えています。白のブラウスは裾をパンツにインし、ウエスト位置を見せてバランスよく。白・黒・茶、とベースとなる定番色の組み合わせですが手軽におしゃれに見える配色でもあります。首元はノーアクセササリーで洗練された印象をアップ。
6月の議会選挙にて2期目の任命を受ける可能性が高いウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長。7人の子どもの母親という顔ももつ多忙なキャリアの着こなしには、働く大人が参考にしたい時短のヒントが詰まっています。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子