連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える

雑誌『Precious』4月号からスタートの新連載【Tomorrow Will Be Precious!】では、明日への希望をアクションに変える人たちの活動に注目し、紹介していきます。

今回はそのなかから、アウトドア家具ブランド「JWANA HAMDAN」CEO・クリエイティブディレクターのジュワナ・ハムダンさんの活動にフォーカス! コロナ禍をきっかけにラグジュアリーなアウトドア家具ブランドを立ち上げた、ジュワナさんのお仕事に注目しました。

ジュワナ・ハムダンさん
「JWANA HAMDAN」CEO・クリエイティブディレクター
レバノン生まれ。5歳のときに家族でイタリア・ロンバルディア州のコモに移住。大学でマーケティングコミュニケーションを学び、卒業後、ミラノのデジタルコミュニケーションPR会社に就職。出産を機に退職し、アウトドア家具ブランド「JWANA HAMDAN」を創業する。現在はデザイン分野で仕事をする夫と、14歳の息子、5歳の娘と暮らす。

屋外で集い、語り、つながり合う 人気のアウトドア家具ブランドCEO

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「JWANA HAMDAN」CEO・クリエイティブディレクターのジュワナ・ハムダンさん

ジュワナさんが自身の名を冠したラグジュアリーアウトドア家具ブランドを立ち上げたのは、コロナ禍を経た’22年のこと。長く関わったマーケティングコミュニケーションの仕事をいったん退職していた時期だった。

「イタリアではロックダウン中、多くの人が、気分転換のためにベランダで新聞を読んだり、テラスで食事をしたりと、屋外で快適な時間を過ごそうと工夫を凝らしていました。そして、SNSでそのアイディアを共有する。外に出ること、人とつながることの大切さを強烈に意識したとき、私の中に原風景としてあった、故郷・レバノンでの人々の様子が思い浮かんだのです。アラブ特有のホスピタリティや、他者への開放性…。それが、アウトドア家具をつくろうと思ったきっかけでした」

実は、ジュワナさんの夫の家業は家具製造業。結婚したときから手伝ってほしいと言われていたが、「自分がそれまでの仕事でつちかってきたことを生かせる場がない」と断ってきた。「私の創造性を後押しし、表現する機会を与えてくれたのは夫です」と微笑む。

「ブランドを立ち上げるにあたって考えたことは、『未来の地球と社会のために何を大切にしていくのか』ということ。そこで、すべての家具の原材料をできる限り再生可能な資源にすること、敷物やファブリック類は洗濯が可能で、かつ、100%リサイクルできるものとしました。すべてメイド・イン・イタリーであることにもこだわっています」

ファーストコレクション『マジリス』では、アラブのどの家庭にもある「マジュリス」と呼ばれる客間をイメージした。室内でも屋外でも、人々が集い、話をする場所。靴を脱いで地面に座ったり、横になったりできるゆったりサイズのソファは、中東の雰囲気を宿したモダンなデザインも注目され、ラグジュアリーホテルの中庭などにも置かれている。

「愛し、共感し、連帯し、協力し、革新する。これからもそんな家具をつくっていきたい」

◇ジュワナ・ハムダンさんに質問

Q. 朝起きていちばんにやることは?
アメリカンコーヒーを飲んで、前の日にできなかったことを終わらせる。毎日をまっさらな状態から始めることが重要。
Q. 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「発見がたくさんあるおもしろい人」
Q. 急にお休みがとれたらどう過ごす?
行きたい国ベスト3の日本、コロンビア、モロッコのどれかへ子供たちと一緒に行き、現地の人と友達になる。
Q. 仕事以外で新しく始めたいことは?
童話を書いてみたい。
Q. 10年後の自分は何をやっている?
より大規模になるであろう私のアウトドア家具ブランドを管理しながら、各国を飛び回っている。自分の仕事と社会のためのプロジェクトとを結びつける活動を始めていると思う。
Q. 自分を動物にたとえると?
エレガントな黒豹。

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PHOTO :
Massimiliano Ninni
EDIT&WRITING :
剣持亜弥、木村 晶・喜多容子(Precious)
取材 :
Yuki Katagiri