連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える

雑誌『Precious』4月号からスタートの新連載【Tomorrow Will Be Precious!】では、明日への希望をアクションに変える人たちの活動に注目し、紹介していきます。

今回はそのなかから、建築家の永山祐子さんの活動にフォーカス!  ’25年大阪・関西万博のパビリオン建設に携わる永山さんのお仕事に注目しました。

永山 祐子さん
建築家
(Yuko Nagayama)青木淳建築計画事務所を経て’02年永山祐子建築設計設立。主な仕事に「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「西武渋谷店AB館5F」「ドバイ国際博覧会日本館」「TOKYU KABUKICHO TOWER」など。現在は’25年大阪・関西万博でのふたつのパビリオンと、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」も進行中。小学校高学年のふたりの子の母でもある。

既成概念にとらわれない視点で挑む建築の力で “楽しい未来” をつくりたい

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建築家・永山祐子さん

現在、’25年大阪・関西万博で「パナソニックグループパビリオン『ノモの国』」「ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier」が進行中の建築家、永山さん。昨年は「TOKYU KABUKICHO TOWER」でも注目を集めた。

「建築からインテリア、プロダクトデザインまで、大小さまざまな案件を同時に進めています。大きさ、分野に関係なく設計していくことに興味があります。それまで自分が関わったことのない分野は特にそうで、『こうあるべき』みたいな当たり前とされていることが、専門外の私には『どうしてそうなっているの?』と思える。そこに新しいヒントがあるし、違う視点を持ち込むことが自分の役割なのかなと思っています」

箱としての建築というより、空間全体を多角的に考えるアプローチが特徴だ。百貨店の平場(百貨店のセレクトでさまざまな商品が混在する仕切りのない売り場)を手掛けた際は、お客にとっての利便性だけではなく、そこで働く人たちがプロフェッショナルな能力をより発揮できる場所にすることにも注力した。

「多様な分野の方と関わりますが、どの世界にもプロフェッショナルがいて本当におもしろい。つねに刺激があり、魅力が尽きません」最近、強く思うことは「子供たちに “つまんない未来” を残したくない」ということ。

「今、未来への責任を負っているのは、私たちの世代。トライすることをやめたくない。私自身、未来の社会への起爆剤になるようなプロジェクトに関わっていきたいと思っています。失敗を恐れず、夢に挑戦できる社会をつくりたい。建築の仕事って、失敗と挑戦の宝庫なんですよ。私も毎回、『もう無理』と『いや、どこかに道はある』を繰り返しています(笑)。でも諦めない。そうすれば思った未来はつくれるんだよ、ということを、建築を通して次の世代に見せたい」

楽しんで仕事をする。その楽しさはモノに、空間に宿り、未来を楽しく変えていくのだ。

◇永山祐子さんに質問

Q. 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「一緒に仕事をして楽しい」。楽しく仕事をしていたいので。クライアントからもよく「楽しそうですね」と言われます。
Q. 急にお休みがとれたらどう過ごす?
家族と一緒に過ごす。
Q. 仕事以外で新しく始めたいことは?
子供たちも大きくなってきたので、マリンスポーツとかスキーとか、アクティブなことを家族でやりたいですね。
Q. 10年後の自分は何をやっている?
今と同じように建築に携わって、新しい視点を持ち込んで未来へつなげていく仕事をしていたい。
Q. 自分を動物にたとえると?
猛禽類でしょうか。仕事中熱が入ってくると目力が強くなり「フクロウみたい」と言われたことがあります(笑)。

PHOTO :
望月みちか
EDIT&WRITING :
剣持亜弥、喜多容子・木村 晶(Precious)