2024年4月9日、世界最大規模の時計フェア、“WATCHES & WONDERS GENEVA 2024”がいよいよ始まります! 「カルティエ」を筆頭とするリシュモングループを中心に、LVMHグループ、そして「パテック フィリップ」や「ロレックス」、「ショーパール」、「グランドセイコー」といった独立経営のブランドも多く出展する、ラグジュアリーウォッチ界の祭典です。
その幕開けと同時にお届けするのは、ウォッチメイキングにおいてもその一流の美学を貫き、時計界で唯一無二の存在感を放つ「シャネル」! 今年も、メゾンの尽きることのない創造力を存分に発揮した新作ウォッチが出揃い、めくるめく夢の世界へと誘います。
クチュールと高級時計、厳格な基準をもつふたつの世界の邂逅
毎年異なるテーマを掲げ、メゾンに息づく洗練と遊び心を投影したオート オルロジュリー(高級時計)のカプセル. コレクションを発表している「シャネル」。2024年は、メゾンの原点である「クチュール」の世界観を、自由な発想でタイムピースへと昇華させたカプセル コレクション「クチュール オクロック」で、圧巻のクリエイティビティを開花させました!
“J12”の大成功によって時計界でも揺るぎない地位を確立した「シャネル」ですが、ウォッチメイキングにおいてメゾンの真骨頂を発揮するのは、オート オルロジュリーのカプセル コレクションかもしれません。これまでもさまざまなテーマのもと多彩なカプセル コレクションを展開してきましたが、そのすべてに共通するのは、ウォッチを見るだけ、触れるだけで、夢や空想の世界でイノセントに暮らしていた少女時代にタイムスリップするような、幸せな魔法をかけてくれることです。
2024年の「クチュール オクロック」の着想源は、マドモアゼル シャネルのアトリエに宿る美学、お針子道具、そしてクチュールの世界の卓越したサヴォアフェール。カンボン通りのアトリエでの仕事に欠かせない指ぬきやハサミ、ピンといったお針子道具が、ウォッチメイキング、ジュエリー、そして最高峰の職人技術と幸福に融合し、「ラグジュアリー」と「かわいい」が共存するインスパイアリングなタイムピースたちが生まれたのです。
その顔ぶれは、“J12”のハイウォッチから、時を刻むネックレスやリングまで非常に豊かなバリエーション!
今回はそのうち4モデル展開する、とびきりプレイフル&リッチな“J12”をご紹介します!
“J12”というアイコンが演じ分けた、クチュールの4つの世界観
「クチュール オクロック」の世界観のもと、新たな解釈によって生まれた“J12”は4モデル。「シャネル」初の自社製オートマタ(からくり時計)ムーブメントを搭載したハイコンプリケーションや、バゲットカットを施したホワイト セラミックを敷き詰めたモデルなど、“J12”という絶対的アイコンの無限の可能性を改めて示しました。
いずれも最高品質のバゲットカットダイヤモンドで華やぎをまとったハイジュエリーウォッチの顔を持ち、大胆に、そしてハッピーに、かけがえのない時間を刻みます。
■1:マドモアゼルとハサミ、トルソーが「仕事」を始める究極のからくり時計
“J12”の限定モデルのダイヤルの上に気まぐれに現れ、そのたびに大反響を呼ぶマドモアゼル シャネル。2024年は「シャネル」ファン、そして時計愛好家にとっても大きなサプライズとなる、「オートマタ」というからくり時計で登場しました!
着想源は、マドモアゼル シャネル自身と、カンボン通りのクチュールのアトリエ。8時位置のボタンを操作すると、マドモアゼル、ハサミ、そしてトルソーが、グレーのグラデーションで描かれたアトリエで「仕事」をスタートし、約20秒間動きます。
搭載されているのは、スイスの「シャネル」自社工房にて設計、組立てを行った新開発のオートマタムーブメント「キャリバー 6」。緻密に配置された複雑な5層のダイヤルに繋がる355個のパーツの連動により完成する「からくり仕掛け」は、非常に高度な技術力が必要とされる複雑時計の極み。「シャネル」の遊び心と洗練、そしてウォッチメイキングのサヴォアフェールが生み出す完璧なバランスによって、不世出の傑作がここに誕生しました。
■2:マドモアゼルの背景が移り変わるシネマティックな“J12”
オートマタ モデルのキュートな佇まいに対して、こちらはグッとクールでシャープな雰囲気のマドモアゼル。ブラックとホワイトのスーツをまとったマドモアゼルの後ろで、安全ピンやトルソーなどのクチュールモチーフをゴールドカラーで描いたディスクが5分間で一周。その動きを絶えず楽しむことができます。
■3:バゲットカットを施したホワイト セラミックとダイヤモンドの競演
黒いラインがあしらわれたトルソーを思わせる、コンテンポラリーでグラフィカルなデザインが非凡な個性を放つ“J12 ホワイト スター クチュール”。ベゼル、ラグ、ブレスレットに連なるバゲットカットのホワイト セラミックによって、従来の“J12”とはまた異なる華やかさを湛えます。
■4:ひとまわりコンパクトなケース径に、クチュールのエレメントを散りばめて
オートオルロジュリー版「クチュール オクロック」の“J12”のなかで、唯一にして最小の33mmサイズ。型紙用紙のようなダイヤルを背にしたハサミに目を奪われますが、裁縫針やメジャーなど、アトリエに欠かせないツールのモチーフも盛り込まれ、そのすべてが完璧なバランスで息づき、見る人の微笑みを誘います。
「シャネル」の美学をオート オルロジュリーで表現したカプセル コレクション「クチュール オクロック」から、今回は“J12”の4モデルをご紹介しましたが、その魅力的なクリエイションはまだまだ続きます! 順次お届けしていきますので、どうぞお楽しみに。
※掲載商品の価格は、すべて記事公開時点の税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト