「工手間」ってなんと読む?「こうてま」ではありませんよ!

明日、4月23日は『クラフトビールの日』です。日にちは、世界で最初にビールを定義したとされる法律、ドイツの「ビール純粋令」が施行された日にちなんでいます。「クラフトビール」という呼称は、クラフトマンシップ(職人技)が込められたクラフト(工芸品)のようなビール、というイメージから来ているようです。…ということで本日は「工」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「工手間」ってなんと読む?

「工手間」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「職人が物を制作する手数。また、その工賃」「手間。手かず」という意味の言葉です。

<使用例>

「大変な工手間をかけてつくられたビールですもの、大切に味わいましょう」

かな4文字です。
かな4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 工手間(くでま) です。

「細工(さいく)」など、「工」は「ク」とも読みますね。
「細工(さいく)」など、「工」は「ク」とも読みますね。

「工手間(くでま)」、いかに丹精込めてつくられたか? を感じるような言い回しですよね。大人の語彙としてぜひ使いこなしてください。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「心工」って何と読む?

「心工」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「心の中で計画をめぐらすこと。心づもり」という意味の言葉です。

<使用例>

「まさか夫に、自分の手でビールをつくろうなんていう心工があるとは、夢にも思わなかったわ」

かな6文字です。
かな6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 心工(こころだくみ) です。

「工」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に「たくみ」がございます。

「いろいろと工夫する」「策略をめぐらす」という意味の動詞「工む(たく-む)」の名詞形が「工(たくみ)」です。「悪工・悪巧(わるだくみ)」という言葉がポピュラーですが、「心工(こころだくみ)」のほうが、汎用性が高く、大人の語彙として奥深い感じがしますね。

*** 

本日は、4月23日『クラフトビールの日』にちなんで、「工」という字の入った日本語から、

・工手間(くでま)

・心工(こころだくみ)

の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/富士桜高原麦酒ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱