東京・白金台に位置し、長い歴史と伝統を持つスポット「八芳園」。特に八芳園が有する、江戸時代より400年以上の歴史を持つ約1万坪の日本庭園は、多くのゲストの心を魅了し続けています。
八芳園のロビーフロアにあり、広大な日本庭園を一望できるレストラン「スラッシュカフェ（Thrush Café）」では、2024年4月15日（月）より、ディナーの営業内容が新しくなりました。
今までは土日・祝日のみ営業していたディナータイム。今春からは平日を含む通年を通した営業になります。それに伴い、アラカルトのみだったディナーメニューを刷新し、3品・5品の2種類から選べるディナーコースの提供が開始されました。
今回はPrecious.jpライターが実際にスラッシュカフェのディナーコースを体験。実食レポートを通して、その魅力をご紹介します。
八芳園「スラッシュカフェ」の選べるふたつのディナーコース
コース内容は季節によって変わり、今回ご紹介するのは2024年5月31日（金）までのメニューです。ライターがいただいたのは、3品のコース「Three Course」。産地直送の新鮮な野菜をふんだんに使用したディナーコースで、前菜盛り合わせ、肉料理、パスタの3品を順にいただきます。
日本庭園に陽の影が落ちる頃合いからいただいたディナー。大きな窓から見える自然豊かな庭園が、徐々にその色合いを変えていくさまも印象的でした。
前菜は次の5品の盛り合わせです。
・長野県「信州ゆめクジラ農園」古田さん シルクスイートの甘味
・群馬県産 うれっ娘トマトのラタトゥイユ
・群馬県産 おだし香る里芋のフリット
・長野県産 野菜のピクルス クラシックなパテ・ド・カンパーニュ
・茨城県「太助レンコン園」小原さんのレンコンチップ
さつまいも「シルクスイート」のピューレは、焼いたバゲットをディップしていただきます。ねっとりとした濃厚なさつまいもの甘みが、サクサクのバゲットと相性抜群。パプリカやズッキーニを使ったラタトゥイユは、トマトの甘みがしっかり感じられるひと品です。
里芋のフリットは、出汁が効いていて味わい深いです。サクサクのれんこんチップは、素材の味わいにほんのり塩気が感じられます。パテ・ド・カンパーニュはうま味がたっぷり。まろやかな酸味のピクルスが、全体のアクセントになっていました。
前菜はしっかりとしたボリュームがあり、満足感があります。「Three Course」のお料理はお酒と一緒に楽しめるようにとセレクトされたメニューで、ワインやシャンパンともよく合います。お酒とのマリアージュをお楽しみください。
肉料理には、群馬県産の銘柄豚肉「まる豚」を生産する「ほそや」の豚肩ロースを使ったひと皿が登場します。低温調理でしっとりと仕上げた豚肉に、葉まで食べられる「葉玉ねぎ」と、長野県産菊芋のピューレ、ポン酢で和えた大根おろしを添えています。
しっとりと柔らかい豚肉のおいしさはさることながら、野菜の甘みたっぷりの葉玉ねぎも本当においしかったです。豚肉は、甘い菊芋と一緒に食べたり、大根おろしと一緒に食べたりすることで、味の変化を楽しむことができます。
パスタは群馬県産の「うれっ娘トマト」を使用したペペロンチーノです。といっても辛さはほとんどなく、トマトとオリーブのおいしさが引き立つひと皿になっています。
鮮やかな赤色と、野菜本来の甘みがたっぷりで、完熟してから収穫される「うれっ娘トマト」。そんなトマトのおいしさがたっぷり詰まった濃厚なソースがパスタに絡んで、最後のひと口まで大変美味でした。 粗く混ぜ込まれたオリーブともベストマッチです。
3品のコース料理に加えて、アラカルトメニューよりデザート「季節のタルト」をセレクト。訪れた際に提供されたのは、桜餅風のいちごタルト。サクサクのタルトにフレッシュないちご、クリームと混ぜたあんを、やわらかな求肥で包んだデザートです。
コースメニューのほかにも、「スラッシュカフェ」では、お酒のおつまみになるような一品料理やデザートなど、アラカルトメニューが充実。お好きなスタイルでディナーをお楽しみあれ。
フリーフローで「モエ・エ・シャンドン」を堪能
ディナーコースに合わせて選べるドリンクメニュー。2024年5月31日（金）までの期間限定でセレクトできる「プレミアムフリーフロープラン」では、世界中で愛され続けるシャンパン「モエ・エ・シャンドン」をフリーフローで堪能することができます。
注がれる「モエ・エ・シャンドン」のきめ細かい泡が特別感を演出してくれます。フルーティーで爽やかな味わいは、お料理とも好相性。お酒好きにとっては夢のような時間でした。
「プレミアムフリーフロープラン」では、「モエ・エ・シャンドン」のほか、ワインやビール、カクテルなどのアルコールや、ノンアルコールスパークリング、ソフトドリンク、コーヒー、紅茶など、お好きなドリンクをセレクト可能です。
この日お店にお伺いした際には、オープンキッチンの手前に、大小さまざまな「モエ・エ・シャンドン」の瓶がディスプレイされていました。
同じく2024年5月31日（金）までの期間限定で、レストラン内の照明のカラーがシャンパンカラーになっている演出も。ぜひ今だけの特別なお食事の時間をお過ごしください。
5品のディナーコース「Full Course」にも注目
今回いただいた「Three Course」のほか、選べるディナーコースとして「Full Course」が販売されています。
こちらは、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートの5品構成。「スラッシュカフェ」の看板メニューであるロメインレタスのシーザーサラダから始まり、「Three Course」と同様に食材の産地にこだわった5品がラインナップされています。
3品コースでは登場しなかった魚料理が楽しめるのも、5品のコースの魅力のひとつ。旬のお魚を野菜と合わせて美しく仕上げられたお料理は、一見の価値ありです。
お肉料理では、3品コースでも使用されていた「ほそや」のまる豚が登場します。同じお肉でも違ったおいしさを楽しめる「Full Course」。ぜひ好みのメニューやその日の気分、シーンに合わせて、お好きなコースをお選びくださいね。
「スラッシュカフェ」の選べるふたつのディナーコースは、いずれも2名から利用が可能です。
ディナーコースのほか、ランチメニュー、ティータイムメニュー、ケーキセット、アラカルトなど、シーンに合わせてさまざまな楽しみ方ができる「スラッシュカフェ」。美しい日本庭園を眺めながら、極上のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- スラッシュカフェ
- 営業時間／平日 11:00～21:00、土日祝 9:00～21:00、うちディナー提供時間 16:00〜21:00（L.O. 20:00 ※コースメニューはL.O.19:00）
- 定休日／八芳園本館の営業日に準ずる
- TEL：0570-064-128
- 住所／東京都港区白金台1-1-1 八芳園内
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- TEXT ：
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT ：
- 小林麻美
