雑誌『Precious』5月号では、別冊付録【毎日を豊かに彩る「暮らしの名鑑」57】にて、これまで連載「プレシャスアイ」で紹介してきたものを中心に、豊かな暮らしへと誘うインテリアの名品を特集しました。
今回はその中から、エチオピア伝統のクラフツマンシップと北欧デザインが融合した「セラ・ヘルシンキ」のラグをご紹介します。
「セラ・ヘルシンキ」のラグ
エチオピア伝統のクラフツマンシップと北欧デザインが融合
しっかりと厚みのある豊かな風合いと、染色が施されていないナチュラルな彩りが魅力のウールベースのラグは、フィンランド生まれのラグブランド「サラ・ヘルシンキ」のもの。羊毛の原産地、エチオピアで、糸紡ぎから織り方まで伝統的な手法を受け継ぎ、すべて手作業で織られています。5人の職人が1チームとなり、1枚のラグをつくるのに約1か月…。
ブランドを創設したのは、エチオピアで5年間暮らし、現地に伝わるウールラグの美しさと実用性に魅せられたアンナ・スオヘイモ。エチオピアに昔から伝わる手仕事の技に、フィンランドを代表するデザイナーのスマートなデザインを融合させ、唯一無二のラグを生み出したのです。
さらにエチオピアが抱える社会問題の一助にと、苦しい暮らしを余儀なくされる障害者たちにラグづくりに関わる場を提供し、サポートしているのも画期的。
〈DATA〉
上/フィンランド語で「群島」を意味する『サーリスト』コレクションより。海の波を思わせる模様は、デザイナーのアンナ・ピルコラの海への深い愛情から生まれた。
下/「マリメッコ」の元クリエイティブ・ディレクター、サム・ユッシ・コスキのデザイン。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載されている商品の価格は、2024年3月15日現在のものです。
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- STYLIST :
- 中林友紀
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、佐藤友貴絵(Precious)