雑誌『Precious』5月号では、別冊付録【毎日を豊かに彩る「暮らしの名鑑」57】にて、これまで連載「プレシャスアイ」で紹介してきたものを中心に、豊かな暮らしへと誘うインテリアの名品を特集しました。
今回はその中から、建築家の巨匠ピエール・ジャンヌレが1950年代に生み出した名作の復刻版「ファントム・ハンズ」のアームチェアをご紹介します。
「ファントム・ハンズ」のアームチェア
巨匠ピエール・ジャンヌレがインドで手掛けた幻の名作の復刻版
近年、世界中で注目の的となった「ジャンヌレの椅子」。この椅子は、1950年代、ル・コルビュジエのいとこで建築家のピエール・ジャンヌレが、インド北部の「チャンディーガル都市計画」のために生み出したものでした。
当時、新たな未来都市をつくろうと、都市空間や建築物、家具など総合的にデザインする画期的な都市計画のリーダーを担ったのが、14年間現地に滞在したジャンヌレだったのです。
それから半世紀以上の時を経て再生産プロジェクトを始動させたのが、インドの職人集団の工房、「ファントム・ハンズ」(「幻の手」の意)です。この工房では、オリジナルの図面が残るプロダクトだけを忠実に再現。その土地の素材や職人技を生かしたジャンヌレのデザインに敬意を表し、インドの職人によってひとつひとつ手仕事で製作されています。
DATA
インド・バンガロールにある工房「ファントム・ハンズ」は、ジャンヌレが残したデザインを継承し、当時のままのチーク素材や製作方法にこだわってつくり続ける。受注生産で納期は約4〜5か月。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載されている商品の価格は、2024年3月15日現在のものです。
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- STYLIST :
- 中林友紀
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、佐藤友貴絵(Precious)