『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご紹介します。第82回は、「柄」にクローズアップ。ご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:なじみトーンのマルチカラーで大人に程よい華やかさをプラス

ファッションニュース_1,大人コーデ_1
柄とリンクするカラーのパンプスをチョイス。

「めちゃくちゃ優秀なスカート。色々な色が混ざっているけれど、はっきりしたコントラストがある訳ではなく、黒が入っているので締まっては見えますがどちらかというとなじみトーン。柄のなかからどの一色をトップスにもってきても合わせやすいですし、配色でイメージをガラッと変えられるんです」(望月さん)

本連載に登場回数の多い、和の香りもする柄のスカート。柄だけでなく色味にも重宝する要素があるようです。

「柄を主役にすると、他のアイテムに色味のあるものを選ぶのが難しく感じるかもしれません。でもやや渋く感じるような、このくらい落ち着いたマルチカラーに色アイテムを組み合わせると、程よい華やかさが楽しめるんです」(望月さん)

たしかに柄アイテムには、黒など無難なベースカラーを合わせがち。柄に馴染む色味をトップスに持ってきたことで、明るく上品な印象にまとまっています。

■2:定番ドット柄は大きめサイズを選んで微糖に仕上げて

ファッションニュース_2,大人コーデ_2
大人にちょうどいいのは、大きめドット。

「王道な水玉ですが、思いきったドットの大きさがポイント。これくらいのサイズだと可愛らしくなり過ぎません。ボトムは黒パンツを合わせましたが、小物にコーラル系を持ってきたのでストイックにならず、ドットの愛らしさも引き立ててくれます」(望月さん)

細かいと可憐な印象になるドットですが、大きなサイズならグラフィカルでモダンなムードが際立ちますね。


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第82回は「柄」にフォーカスしました。

コーディネートを華やかに盛り上げてくれる柄。ともすると野暮ったくなりそうでハードルが高い、と感じている人も少なくないかもしれません。ご紹介した着こなしを参考に、落ち着いたなじみトーンを選んだり、大きめドットを選ぶことで、ぜひ装いの幅を広げてみてくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

望月さんのInstagramにもご注目ください!

思わず「真似したくなる! 」着こなし提案がたくさん見られる、望月さんのインスタグラムも好評です。ぜひフォロー(ユーザー名:ritsukomochizuki)して、日々のスタイリングの参考にご活用ください。

Instagram

望月さんのコーディネートアドバイスもスタート!

リクエストを多くいただいたコーディネートアドバイス(完全予約制・1時間)がスタートしました。現在HPより予約受付中。Zoomでのアドバイスも可能です。
料金:1名/¥11,000、2名以上/1人¥5,500(MAX 3名まで予約可能)

問い合わせ先

Allons-y(アロンズィ)

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田朝子