雑誌『Precious』7月号では、別冊付録【比類なきサンクチュアリ「AMAN」 Perfect Book】と題し、内外のトラベラーを虜にし続けてきた 「アマン」を特集。“ここに泊まるためだけに旅をしたい”と思わせる魅力のすべてをひもときます。

今回はその中から、誰もが憧れる至宝のリゾート「アマンダリ」をご紹介します。

アユン川の渓谷に浮かぶ聖地で内なる自分を見つめ、静寂に浸る【Amandari (Indonesia)】

誰もが憧れた、ウブドのライステラスを見渡す「アマンダリ」という至宝。まるで神の懐に抱かれるような感覚が、今なお人々を魅了してやまないのです。

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バリの伝統様式を取り入れた茅葺きのヴィラ

時を経てさらに増す神秘的なムード

「アマンダリ」を表現するのに、まず頭に浮かぶのが“マチュア(成熟)”という言葉です。アユン川の石を使った敷地内の路地を歩くとき、村の家屋を模したヴィラの木戸門をくぐるとき、このリゾートが積み重ねてきた時間と、その重みを感じることができます。「アマンキラ」を開放的な陽とするならば、こちらはどこか陰。しっとりとした潤いに満ちた空気が、心地よく自省へと向かわせてくれます。

まず堪能するべきは、バリの伝統様式を取り入れた茅葺きのヴィラです。雨音をBGMに心ゆくまで眠るもよし。もしくはスパで至福のトリートメントを堪能するのもいいでしょう。雨が上がったなら、「アマンダリ」の守り神の虎を祀る、敷地内の寺院へと出かけましょう。深々とした渓谷を下った先に鎮座する、苔むしたその像を見つめていると、先ほどスタッフが教えてくれたヒンドゥー教の教え“リインカーネーション(輪廻転生)”が腹落ちするのだから、不思議なものです。

「アマン」を愛するある女性は、その魅力をこう語ったそう。「訪れることで、その国を深く知ることができる」。旅に深度を求める私たちが、今改めてたどり着くべきは、「アマン」以外にはないのです。

●アランアランの茅葺きに癒やされるヴィラスイート

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茅葺が天井まで高く続く抜けた空間。3面がガラス戸で開放感がありつつ、塀の中のためプライベート感が保たれる。聞こえるのは鳥のさえずりに蛙の鳴き声…まるで耳が浄化される感覚に。

●ロビーの横に佇む「アマンダリ」の守り神の虎

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敷地内にある寺院はある僧侶によって建立されたもので、彼が連れていたという虎が守り神として祀られている。ロビーにある不思議な石像はそのレプリカ。リゾートの日常を見守っている。

●地域の子供たちが舞踏を披露する愛しい夜

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「アマンダリ」は、周辺に住まう子供たちが舞踏練習をする場として、敷地内の空間を提供している。夜になると彼ら彼女らが踊りを披露する時間に。その愛らしい姿に思わず顔がほころぶ。

●オールデイダイニングで洗練のインドネシア料理を

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アサイーとベリーのチアシードトライフル」はモーニングで。
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「Jamuan Makan Nusantara」は、インドネシア諸島のごちそうが並ぶ贅沢なディナーコース。スパイスとハーブが効果的に使われながらも穏やかな味わい。

●風抜けるスパルームで心身を癒やす時間を

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スパトリートメントにはさまざまなメニューがあり、バリニーズマッサージのほか、祖母、母と3代続けて活動する名ヒーラー、アンドリー氏による瞑想やレイキなどを含めたヒーリングも。

〈DATA〉

所在地:Kedewatan Ubud Bali Indonesia

問い合わせ先

Amandari Indonesia

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PHOTO :
篠原宏明
EDIT :
本庄真穂・兼信実加子、安村 徹(Precious)