雑誌『Precious』7月号では、別冊付録【比類なきサンクチュアリ「AMAN」 Perfect Book】と題し、内外のトラベラーを虜にし続けてきた 「アマン」を特集。

“ここに泊まるためだけに旅をしたい”と思わせる魅力のすべてをひもときます。

今回はその中から、リゾートの歴史を塗り替えた「アマンキラ」をご紹介します。

紺碧の海に抱かれ、美食を味わう心と体を解放する“水の宮殿”へ—Amankila Indonesia—

まず訪れたのは、棚田を模した3段のプールがアイコニックな「アマンキラ」。リゾートの歴史を塗り替えたこの場所は、今、大きな転換期を迎えていました。

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「アマンキラ」のインフィニティプール

伝統と洗練を備える現在進行形のアマン

数ある「アマン」のなかでも、今私たちが訪れるべき場所。その筆頭に挙げられるのが「アマンキラ」です。その理由は、創業当時のDNAを色濃く残す“オーセンティックアマン”とも呼ぶべき特別な場所だから。のどかなマンギス村の丘の上に、王女のようなムードをまとって、優雅に佇んでいます。

メインエントランスを抜け、まず感じるのは、インド洋から吹き抜けるおおらかな風。今や傑作となったインフィニティプール、宮殿を模したという建物は余裕と風格をたたえ、32年もの年月を重ねたリゾートが醸し出す、圧倒的なオーラに安心感すら覚えます。

さらなる魅力は充実した美食の数々でしょう。特筆すべきは、プールサイドのダイニングが、「アマン」がグローバルで展開するイタリアンレストラン「アルヴァ」に変貌したということ。シンプルで奥深い味わいの品々を、海と溶け合うような空間でいただく。こんな愉悦がほかにあるでしょうか。

2027年にはプライベートスパハウスを有するウェルネス棟が新設され、最大5ベッドルームというレジデンスも登場するそう。歴史を刻んできた「アマンキラ」が見せる新しい表情に、大きな期待を寄せずにはいられないのです。

一歩足を踏み入れた瞬間、友人宅に招かれたような心地よさを感じる。それが「アマン」の魔法

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客室が完全に独立していて、プライベート感が保たれているからこそ、開放感のある極上のおこもりを堪能できる。例えばこの部屋は「アマンキラ」のプライベートプール付きスイート。フランジパニの木がプールに美しく影を落とす。ときおり花がふわりと落ちて、水面を飾る。

命あることに感謝してまた来られることを願う。そのために捧げる平和なるアマン日々への祈り

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ヒンドゥー教が根づくバリにて、日常と共にあるのが祈り。写真は「アマンキラ」のあるマンギス村のタマンサリ寺院でのセレモニー。花や蒸し米を供えながら感謝を捧げる。アマンの敷地内には御神木のそばほか、あらゆる場所で「チャナン」という花のお供え物が見られる。

〈気分と用途で選べる美食スポットが多数〉

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イタリアンレストラン「アルヴァ」で供される「スズキのグリル」。ジンバランの漁師から仕入れたスズキの下に、ほのかに甘いキャロットピュレを忍ばせて。
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「スイカとミントのサラダ」は「ビーチクラブ」で。さわやかな味わいはプール上がりにぴったり!

●シェフから料理を学ぶクッキングクラスも

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メインダイニング奥の「ハーベストクラブ」でトライできるのが、シェフによる料理教室。ハーブは敷地内のガーデンで摘んだフレッシュなものを使用。料理をその場で味わえるのもうれしい。

●山々に煙けぶる靄もやを眺めて丘の上でモーニング!

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早起きした朝は、タマンサリの丘でのモーニングを楽しんでも。風が抜けるバレ(東屋)にていただくフルーツやスムージー、ペストリーにバリコーヒーなど…。最高の一日のスタートに。

●垂涎のアフタヌーンティーで優雅な午後のひとときを

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「アマン」を愛する人々に好評なのがアフタヌーンティー。「アマンキラ」では毎日16〜17時、バーにて宿泊客に無料でふるまわれる。日替わりで4〜5種ほどが並び、好きなものをバナナの葉に載せて手渡してくれ、コーヒーや紅茶、ハーブティーなど飲み物も充実。

●ロマンティックな気分に浸るサンセットビーチディナー

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「ない場所につくる」を叶えてきた「アマン」だからこそ、ビーチでのディナーもお手のもの。水平線が赤く染まるなかで乾杯し、デザートの頃には星が瞬く…。記憶に残る時間になるはず。

〈DATA〉

所在地:Manggis Karangasem Bali Indonesia

問い合わせ先

Amankila Indonesia

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PHOTO :
篠原宏明
ILLUSTRATION :
緒方 環
EDIT :
本庄真穂・兼信実加子、安村 徹(Precious)