2023年は、英国誌『Telegraph(テレグラフ)』にて、「最も勤勉なロイヤル」に選ばれたアン王女(プリンセス・ロイヤル)。兄のチャールズ国王、英国王室で人気ナンバーワンであるキャサリン皇太子妃が闘病中ということもあり、さらにその精力的な活動が注目を浴びています。ようやく初夏の兆しが見えてきた英国は、今が社交シーズンのピーク。セレブリティが集まるロイヤルアスコットで魅せた華やかな装いからキリッとクールな軍服姿まで、ハンサムな73歳が披露した最新の装いを紐解いていきましょう。

■1:グリーンに映える!クリーンなネイビー&ホワイトのアンサンブル

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右は娘のザラ・ティンダル。

2024年6月19日、アスコット競馬場で開催されたロイヤルアスコット2024の2日目に出席。清々しいネイビーの縁取りがマリン風でもあるサマーツイードのジャケットにミディ丈のボックスプリーツスカートのスタイリングです。ジャケットのインナーにはクリスプなホワイトシャツを合わせ、キリッと高めの襟が凛とした佇まいを強調します。ハットはストライプのリボンがジャケットとリンク。大輪のローズが横顔をエレガント演出し、華やぎ感十分です。

■2:凛とクール!堂に入った乗馬姿を披露

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当日朝はあいにくの大雨でした。

6月15日、英国君主の公式誕生日を祝う式典「トゥルーピング・ザ・カラー」のパレードでは、ウィリアム皇太子らとともに馬にまたがり登場。乗馬は1976年のモントリオールオリンピックにイギリス代表として出場したこともある腕前です。黒と白のコントラストが効いたフロック姿が背筋の伸びた姿勢を引き立てます。このイベントには、1,400人を超える兵士と将校が200頭の馬を伴って参加。10の異なるバンドとドラム隊からの 400人以上のミュージシャンが行進し、完璧なハーモニーを奏でました。

■3:重厚なベルベットと真っ白なフェザーがアイコニック!騎士たちの誇り高き装い

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(左から)アン王女、エディンバラ公エドワード王子、ウィリアム王子。

6月17日、ウィンザー城でガーター勲章の儀式に出席。ガーター騎士団は英国で最も古く、最も上級の騎士道騎士団。ガーター騎士団は、公職に就いた人、国民生活に特定の形で貢献した人、または主権者に個人的に仕えた人を称えるために、主権者によって個人的に選ばれます。アン王女も正装であるベルベットのローブや白のフェザーで飾られたハット、真紅のフードをまとい威風堂々とした姿を披露しました。

■4:体育会系プリンセスの面目躍如!ネイビー・レッド・ホワイトの制服姿

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赤リップで凛としたメイクに。

6月6日、1681年にチャールズ2世によってロンドンのチェルシー王立病院で行われた毎年恒例の記念パレードで、チェルシー年金受給者らと会話するアン王女。赤のサイドラインが効いたパンツに艶やかなシューズが清々しい。

■5:アシンメトリーなフロントのジャケットが目を引くエレガントな装い

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ダイヤモンドがちりばめられたブローチは、1969 年以来の愛用品。

6月5日、フランス・ノルマンディーのバイユー戦没者墓地で行われた英国王立在郷軍人会の追悼式に出席。ポーツマスは、オーバーロード作戦に参加するために数万人の軍隊がノルマンディーへ出発した場所で、彼らはフランス海岸に足場を築き、北西ヨーロッパの解放に向けて前進しました。アン王女はラップスタイルのクロップドジャケットを着用。爽やかな花柄のスカートを組み合わせ初夏らしい軽やかな装いを完成。グローブとバッグ、シューズもネイビーで統一。ジュエリーは3連パールのネックレスとゴールドのブローチやイヤリングで華やかに。


英国王室イチのハードワーカー、アン王女の最新スタイルをご覧いただきました。先日ご紹介したバッキンガム宮殿でのガーデンパーティに続き、6月も多彩な公務に精力的に励むパワフルな王女。メリハリの効いた装いに地に足のついたそのマインドが現れているよう。働く大人の大先輩としてる人も多く、世論調査では一貫して高い支持率を獲得。最も人気のある王族の一人です。

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バッキンガム宮殿の前は日本国旗が掲げられ歓迎ムードに包まれています。

BBCの報道によると、24日の散歩中、馬によるものと思われる軽い頭部損傷と脳震盪で入院したとの情報が。25日に予定されていた天皇皇后両陛下の国賓晩餐会も欠席することとなり残念ですが、責任感と真面目さでほかの王族の不在中も数多くの任務に協力し、王室を支え続けたアン王女。宮殿の声明と同じく、一刻も早い回復を願うばかりです。

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PHOTO :
Getty Images(最後の画像以外)
WRITING :
神田朝子