『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回のテーマは、犬走さんがルームウエアとして活用しているという「キモノガウン」。猛暑が予想される今夏、自宅でのリラクシングな時間をより快適に、スタイリッシュに演出するアイテム選びのヒントを、犬走さんの新たなお気に入りと共に教えていただきましょう。

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)『Precious』本誌をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目されている。

やっと出合えた新たな1着は、フランスのパフューマリーのリゾートウエア

この連載でもお届けしたコンディショニングウエアなど、1年を通して多忙な毎日を心身ともに健康で過ごすために、まるで楽しむようにセルフコンディショニングを行なっている犬走さん。誰の目に触れない、自宅での超プライベートな時間に纏うアイテムにもこだわりがあり、夏は長年、コットン素材のガウンを愛用してきたそう。

「シャワーを浴びたあとにすぐにはおっても、肌にペタッと貼りつかないサラリとした感触! それが私のいちばんのこだわりで、毎夏お気に入りのガウンを着てきました。でも少し古くなってきたからずっと新調したいと思っていたのですが、なかなか“これ!”というアイテムが見つからなかったんですよね」(犬走さん)

しかし今春、ロケで訪れたパリで、ようやく理想的な1着と邂逅! 迷わず日本に連れて帰ってきたのは、フランスの名門パフューマリー、「フラゴナール」が手がけたリゾートウエアでした。

素材感と色彩が、癒しと元気を与えてくれる理想の「キモノガウン」

鮮やかなカラーとプリントが印象的な、「フラゴナール」のキモノガウン。「フラゴナール」といえば、“香水の都”と謳われる南フランスの街・グラースで、1926年に誕生した老舗パフューマリーですが、近年はヴァカンスシーズンなどにリゾートウエアや小物も手がけています。犬走さんは、パリでのロケの合間に立ち寄った7区のデパート「ボン・マルシェ」で偶然見つけたそう。

家_1,アウター_1
上質なコットン100%の生地はサラリと心地よいテクスチャーで、この上なく軽やか。

「これを見つけたのは、リネンなどが置いてあるインテリアフロア。ヴァカンス前のパリではこういったリゾートウェアがたくさん売られていて、このキモノガウンも同柄のバニティケースがあったりして、ヴァカンスを謳歌する国民性が表れていて楽しいですよね」(犬走さん)

大人コーデ_1,家_2
自宅ではそのまま1枚で着ているという犬走さんですが、こうして同系色のパンツと合わせればリゾートカジュアルにも昇華!

それにしても心が躍るような鮮やかな色合い!

「個人的な好みではありますが、家の中で着るルームウエアだからこそ、これくらい明るい色のほうが気持ちが上がっていいなと思います」(犬走さん)

素材感と色彩が、癒しと元気を与えてくれるビタミンカラーのキモノガウンは、おうちスタイルにも自身の美学を貫く、犬走さんのおしゃれの心意気を象徴するアイテムと言えるでしょう。


今回は、犬走さんの夏のおうちスタイルを快適&スタイリッシュに演出する「キモノガウン」をお届けしました。犬走さんはこうしてパリのデパートでお気に入りに出合うことができましたが、この季節、「キモノガウン」で検索すると上質な素材のインポートものも数多くヒットします。例年以上の猛暑が予想されている今年、犬走さんのようにお気に入りの「キモノガウン」を味方につけて、素敵な夏時間を過ごしませんか?

※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
田中麻衣(小学館)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)