『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。
今回のテーマは、雨の日の外出時でもやっぱりおしゃれな、犬走流のコーディネートについて。撥水性が高く水濡れが気にならない素材のアウターとレインブーツで完成させる小粋なスタイルを、すべて犬走さんの私物で披露していただきます！
雨の日以外も着られる撥水性の高いアウターで、自分らしいスタイルを
洋服の貸し出しや展示会巡り、そして撮影など、天候関係なく外を歩くことが多いのは、「スタイリスト」という仕事の宿命。でも、だからこそ、雨でも自分らしいおしゃれを楽しんでいるという犬走さん。
「近年、雨天の際にレインコートを着ている人は少なくなりましたが、私は、“雨の日にレインコートを着る”という古きよき習慣が嫌いじゃなくて（笑）。でも、最初からレインコートとしてつくられたものではなく、撥水性のある生地を使ったアウターを、レインブーツと合わせて着ることも多いですね」（犬走さん）
今回はご自身のクローゼットの中から、2着の雨の日対応アウターをピックアップ！ それぞれのコーディネートを解説していただきましょう。
■１：コートドレス風に着こなす「アスペジ」のトレンチ
程よい光沢感がリッチな雰囲気を醸し出すナイロンタフタのトレンチコートは、今年スプリングコートとして購入した「アスペジ」のもの。「ハンター」のヒール付きレインブーツを合わせて、クール＆エレガントに着こなします。
「私は本当にトレンチコートが好きみたいで、たくさん持っているからもう買わないと決めていたのに、このようなナイロンタフタのものは持っていないからと自分に言い訳をしながら購入してしまいました（笑）」（犬走さん）
そのまま着ても絵になる美しいシルエットですが、こんな風に白シャツを生かしてちょっとしたアレンジを楽しむのが犬走スタイルのお約束。
「もちろん季節や気分によってはTシャツでもいいと思います。これは本当に真夏以外は着られそうなので、いろいろなスタイリングを楽しんでいくつもりです」（犬走さん）
■２：荒天にも負けない、高機能かつスタイリッシュな「ヘルノ」
ロケなどで長時間、雨の屋外にいなくてはならない場合に登場するのが、「ヘルノ」のフーデッドアウター。パンツをレインブーツにインして、大人のカジュアルスタイルを完成させます。
軽さや快適さといった機能性と、洒脱なアクセントが効いたデザインで、Preciousスタッフの間でも支持率が高い「ヘルノ」。犬走さんは、なかでも高い防水力を誇るゴアテックス素材を用いた『ラミナー』シリーズのフーデッドアウターを、数年前から愛用しているそう。
「前から見たらごくシンプルですが、後ろの裾がラウンド形でおもしろいなと思って。フードの感じも気に入っていて、こんな風に小さめのスカーフをあしらうことが多いですね。袖は短めに折り返して、裏地のグレーを見せて着ています」（犬走さん）
今回はすべて犬走さんの私物で、2パターンの「雨の日コーデ」をお届けしました。今年の梅雨は全国的に雨が少ないといわれていますが、季節を問わず、雨さえも謳歌するようにコーディネートを楽しめば、センスはどんどん磨かれていくはず！ 犬走さんのスタイリングを参考に、悪天候だってポジティブな気分でお出かけしてみませんか？
※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- 田中麻衣（小学館）
- WRITING ：
- 岡村佳代
- EDIT ：
- 谷 花生（Precious.jp）
