「共感力」ってどんな能力？ビジネスへの影響は？特徴や言い換えなどもわかりやすく解説！【大人の語彙力強化塾667】

多様性や創造性が重要視される現代において「共感力」は必須のビジネススキルのひとつである――と言われます。今回はこの「共感力」について。具体的にどのようなことを「共感力」というのか、なぜビジネスに有効なのかなどをご紹介します。しっかり確認してみてくださいね。

【目次】

• 「共感力」とはどんな能力？
• 「共感力が高い人」の特徴
• 「共感力が高い人」のメリット
• 「共感力」や「共感」の言い換え表現
• 英語で言うと？どう説明する？

「共感力」とは、つまり「コミュニケーション力」なのです！

【「共感力」とはどんな能力？】

まずは「共感」という単語について確認しましょう。

「共感」とは、他人の意見や感情などに「そのとおり」だと感じること。また、その気持ちを言います。使い方としては、「共感を覚える」や「共感を呼ぶ」「彼の主張に共感する」など。「共感する」とは、他人の喜びを共に喜び、他人の悲しみを共に悲しむというように、「他人と同じ感情をもつこと」なのです。したがって、「共感力が高い」や「共感力がある」とは「他人に共感する能力が高い＝共感しやすい」と言うことになります。

【「共感力が高い人」の特徴】

共感力が高い人は、他人に寄り添うことができる人だと言えるでしょう。では、具体的にどんな特徴をもつのでしょうか。

■他人に関心がある

誰かの気持ちに寄り添うことは、その人に関心がなければできません。理解することが難しい場合でも、理解しようとする気持ちがあり、そういう姿勢を見せることができる人、ということです。

■コミュニケーション能力が高い

コミュニケーションとは相互理解を図るということ。どのような形であれ、コミュニケーションがなければ共感することはできません。「共感力」が高い人はコミュニケーション能力が高いということ。なので、仕事の現場でも必須の能力と言えるのです。

■相手の話をじっくり聞ける

「共感力」が高い人の特徴として、他人の話をじっくり聞くということが挙げられます。他人を理解するためには、その人が発信することに注意を払わなければなりません。話をじっくり聞くということはその基本とも言え、相手に信頼感や親近感を与えます。

■相手の様子に敏感に反応する

ただじっと話を聞くのではなく、相手の様子を気遣いながら、質問をしたりオウム返しをしたり、相づちを打つなど、よく反応をするのも特徴です。相手にとっては無反応より、親身になってくれていると感じやすいでしょう。

■自分のこともオープンにできる

相手の気持ちに寄り添う姿勢はあっても、自分が秘密主義なのでは「共感力が高い」とは言えません。自分自身がオープンマインドだからこそ、相手も心を開いてくれるのです。うわべだけの共感は、どこかでボロが出るものです。

【「共感力が高い人」のメリット】

■信頼関係を築きやすい

■コミュニケーションが円滑になる

■コンセンサス（合意）が得やすい

いずれも「共感力」には「相手の立場になって感じる、考える」ことが不可欠。従って、上記のように人間関係に大きなメリットをもたらします。ビジネスシーンにおいても、とても重要なスキルだと言えるでしょう。

【「共感力」や「共感」の言い換え表現】

■「共感」の類語

・同調： 他人の意見や主張などに賛同すること。「彼の提案に同調（共感）する」

・同感：同じように感じること、その意見や考えに賛成であること。また、そのような意見や考え。「彼の説に同感（共感）する」

・共鳴： 他人の考えや行動などに心から同感すること。「彼の主義に共鳴（共感）する」

さらに細かく言うと、同感には、「他人の意見や行動に表れている考えや感情が自分と同じだと感じること」、つまり、もともと同じ意見だったことに気付くという意味合いがあり、共鳴には、「他人の考えや感情をよいものと感じて同じ考えをもつようになること」、つまり、もともとは無関心だったり否定的だったりしても、自分の考え方を変える、という意味合いがあります。

■「共感力」の言い換え表現

・傾聴力がある：「傾聴」とは、耳を傾けて熱心に聞くこと。

・思慮深い：注意深く心を働かせて考えることを「思慮深い」と言い、「共感力が高い」と同じような意味をもちます。

・気遣いができる：共感力が高い人は相手や周囲を気遣うので、「気遣いができる人」とも言い換えられます。

【英語で言うと？どう説明する？】

「共感力」を英語で言うと［empathy］や［sympathy］です。どちらも感情移入や共感することを表す単語です。動詞では［empathize］［sympathize］、形容詞では［empathetic］［sympathetic］となります。

・My strength is that I have a high level of empathy.（私の長所は共感力が高いことです）

・His speech aroused sympathy from many in the audience.（彼の言葉は多くの聴衆の共感を呼んだ）

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「共感力」はコミュニケーションにおいてとても大切です。ビジネススキルとしても重要視される能力なので、自己アピールにも「共感力の高さ」は有効ですよ。