『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回のテーマは、犬走さんがスタイリングのアクセントに取り入れているという「コンチョベルト」。2024年の春に購入した今いちばんのお気に入りアイテムと着こなしのポイントを、私物コーディネートと共に公開していただきましょう!

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)『Precious』本誌をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目されている。

1本プラスするだけでコーディネートを刺激するパワーアイテム!

「コンチョベルト」とは、メタルのモチーフがあしらわれたプリミティブなレザーベルトのこと。犬走さんは、「ラルフ ローレン」の2024年春コレクションでこのベルトを使ったルックを見てから、また気になり始めたそう。

「コンチョベルトは以前から好きで何本か持っているのですが、1本プラスするだけで着こなしに個性とインパクトを与えてくれるパワーアイテムです。ラルフ ローレンのコレクションを見てその存在感を再確認し、自分でも使いたいなと思いました」(犬走さん)

レザー_1,小物_1
「ラルフ ローレン」2024年春のプレタポルテ ランウェイ ショーのルック。(C)Getty Images

そんな矢先に「オールド イングランド」出合ったのが、細めのコンチョベルト。

大人コーデ_1,小物_2,レザー_2
ベルトの幅に合わせたシルバーのモチーフが連なるコンチョベルト。

「これはブラックなのですが、そういえば私、ブラックは持っていなかったと思って。コンチョベルトというと、もっと太くてモチーフも大きいものが主流だったりしますが、これくらいのボリュームのほうがさりげないし、とはいえちゃんと主張もしてくれる絶妙なバランスが気に入りました」(犬走さん)

応用範囲が広いから、自分らしい着こなしを探求して

バックルやモチーフもボリュームが控えめなぶん、幅広いコーディネートに応用できるというこのコンチョベルト。

「もちろんシンプルなデニムパンツといったカジュアルにもマッチしますが、こんなふうにシャツとジレそれぞれデザインが効いたアイテム同士の個性を、柔らかく中和するまとめ役としても力を発揮してくれます」(犬走さん)

大人コーデ_2,シャツ_1,ワンピース_1,ワイドパンツ_1
袖に深いスリットが入ったストライプのシャツは「ブロード ディ ペッシェ」のもの。「ミズイロ インド」のジレとワイドパンツを合わせたレイヤードスタイルを、「コンチョベルト」がスパイシーに引き締めて。

「取り入れるのが少し難しそうに映るかもしれませんが、コンチョベルトってこれに限らず、案外使いやすいし、コーディネート力が広いんです。例えば秋冬の装いだったらジャケットやコートのベルトマークにしてもいいし、自分らしいやり方で自分らしい着こなしを楽しんでほしいですね」(犬走さん)


今回は犬走さんのフェイバリットアイテム「コンチョベルト」を、私物コーディネートと共にお届けしました。ひとつ加えるだけで装いに個性とインパクトを与える「コンチョベルト」。秋いちばんに取り入れて、自分らしいおしゃれを探してみませんか?

※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
田中麻衣(小学館)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)