『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。

今回のテーマは、立体感のあるフォルムで足元から旬のムードを盛り上げる「パフィサンダル」。この夏のトレンドシューズを代表するアイテムだけに多くの選択肢があるなかで、犬走さんのおめがねにかなったのは? 色違いで購入した2足をお気に入りのコーディネートと共にお届けします!

犬走比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)『Precious』本誌をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼でセレクト&スタイリングする自身の着こなしも注目されている。

「パフィサンダル」さえあれば、サマーカジュアルを簡単にアップデート

ぷっくりとした質感を表す形容詞「パフィ」。その名前のとおり、ふくよかで立体感あるフォルムが印象的な「パフィサンダル」ですが、「カジュアルになり過ぎそう」、「若い女性にしか似合わなそう」と敬遠していませんか? しかし犬走さんは「大人の女性こそ臆せず取り入れてほしいアイテム」とリコメンド。

「実を言うとオープントウのシューズはあまり好きではないんです。でもパフィサンダルは、ソックスを履いたりしてもかわいいし、ソールが厚いものが多くて歩きやすいのが魅力。また、スニーカーに少し飽きてしまって、昨年まではスニーカーがわりにグルカサンダルをよく履いていましたが、今年はそこにパフィサンダルが加わったという感じです」(犬走さん)

そんな犬走さんが選んだのは、「ミネトンカ」のクロスベルトタイプ。

サンダル_1,夏コーデ_1
ぷっくりとしたクロスベルトとボリュームソールのバランスが絶妙。バックストラップは一部ゴムで履き心地も抜群!

「ミネトンカといえばPrecious世代なら、一世風靡したモカシンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? でも近年はサンダルも豊富に出していて、なかなかかわいいんです! レザーの質感もよくて安っぽくならないから、思わず色違いで2足買ってしまいました」(犬走さん)

■1:スニーカーがわりにヘルシーに履きこなすピュアホワイト

存在感がある「パフィサンダル」ですが、スカートにもパンツにもマッチするコーディネート力の広さも犬走さんのお墨つき。

まさに夏のスニーカーがわりとなるピュアホワイトは、カットソー&ロングスカートの足元で涼感とヘルシーさを演出します。

夏コーデ_2,大人コーデ_1,サンダル_2
シンプルなサマーカジュアルの足元にパフィサンダルで少量のホワイトを効かせて、クリーン&ヘルシーに。

「スニーカーからパフィサンダルに変えるだけで、季節感やトレンド感を演出できるし、実際に涼しいのも大きな魅力です。この猛暑の夏、早々に買っておいてよかった!」(犬走さん)

■2:ブラックは同色のソックスを履いて、小粋なサマーブーツ風に

これぞプロのスタイリストの着こなし! といった、個性的なデザインのアイテム同士を組み合わせたモードなカジュアルには、足元にもクールなひとクセをプラス。

日頃からソックス使いが得意な犬走さんですが、同色のソックスを履けばまるでサマーブーツのようなインパクトが生まれます。

大人コーデ_2,夏コーデ_3,サンダル_3
ビスチェ風のチュールがあしらわれたシャツはデザイナーの山口八千代さんによる「0008」のもの。「コムデギャルソン」のサルエルパンツのモード感を、ソックス&パフィサンダルで程よく加速させて。

「グルカサンダルにも時々ソックスを合わせていましたが、パフィサンダルはもっと合わせやすい気がします。ソックスは難しいと思っている人が多いかもしれませんが、こんなふうにまずは同色でまとめれば失敗なくスタイリングできるはずです」(犬走さん)


今回は、犬走さんの今年のサマーカジュアルを彩る「パフィサンダル」の魅力を、私物コーディネートと共にお届けしました。全国的にしばらく猛暑が続きそうなので、履き心地とトレンド感を兼ね備える「パフィサンダル」を投入して、今年らしい夏のおしゃれを楽しみませんか?

※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

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この記事の執筆者
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PHOTO :
田中麻衣(小学館)
WRITING :
岡村佳代
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)