日本列島が沸騰したかのような猛暑が続き、ただ普通に生活しているだけでも心身がじわじわと蝕まれる2024年夏。そのたまった疲れを解放して、天国気分を味わいたい人におすすめなのは温泉旅行です。温泉ジャーナリストの植竹深雪さんは、夏こそ温泉に行くべき理由について以下のように力説します。
「一口に温泉といっても、源泉によって湯温は千差万別。冬のイメージが強い温泉ですが、熱々の湯ばかりではありません。人間の体温に近いぬる湯や、水風呂のようにひんやりする冷鉱泉はまさに夏向けですし、あるいは、避暑地にあるラグジュアリーな湯宿は、灼熱の下界とは隔絶された涼やかな非日常感を体験できるという点で、やはり夏におすすめです」(植竹さん)
そこで植竹さんに、温泉の質やロケーション的に、夏の疲れを癒すのにぴったりな宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、栃木県日光市にある「中禅寺金谷ホテル」です。
公式サイト
まるで別世界!湖畔に佇むリゾートホテルで涼やかな旅時間を過ごす
日光国立公園内の中禅寺湖畔の森の中に佇む「中禅寺金谷ホテル」。カナダ人建築家が設計し、カナダ産の銘木をふんだんに使ったログハウス風洋式ホテルは、都会の喧騒を離れ大自然と戯れるのに絶好のリゾートホテルです。
「ここまで“夏の疲れを癒す名湯の宿”シリーズでは、ぬる湯や冷泉といった温泉の個性に着目してきましたが、今回はロケーション推しです。ホテルのある中禅寺湖畔は、標高約1,300メートルの高地で、厳しい暑さに見舞われた2024年8月においても30度を超えることがなく、日によっては25度を下回るほど。
避暑地ランキングでもトップに選ばれることも多い人気の旅先で、下界の暑さや煩わしさとは別世界のような清涼感を味わうことができます」(植竹さん)
「洋式リゾートホテルとして名高い中禅寺金谷ホテルですが、実は温泉もすごくいいのです。温泉露天風呂『空ぶろ』は、木立の中に佇み、標高の影響か心なしか空が近く感じられるような空間。目隠し越しに見える鮮やかな深緑を愛でながらの湯浴みは気分爽快です」(植竹さん)
「泉質は、含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉。なんと三大美人の湯“硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉”の成分を豊富に含んだ、美白・美肌ケアにもってこいの贅沢な湯です。
そして、こちらの湯は色彩の美しさもポイント。温泉は生き物なので、その日のさまざまなコンディションによって色が変化し、乳白色のにごり湯こともあれば透き通ったエメラルドグリーンのこともあるのが実に神秘的です。澄んだ空気のなかで、去り行く夏を惜しみながら、思う存分リフレッシュしてみてはいかがでしょうか」(植竹さん)
レイクビューに癒される!とびきり優雅な空間で心身をリフレッシュ
上質な大人のためのリゾートホテル・中禅寺金谷ホテルでは、客室でもパブリックスペースでも心豊かな時間が過ごせると植竹さんは話します。
「全ての客室が、バルコニーまたはウッドデッキを完備。木製の椅子に腰かけて中禅寺湖畔をはじめ奥日光の雄大な自然美を満喫できるのは癒し効果抜群です」(植竹さん)
「宿泊者専用のラウンジもレイクビュー。ゆったりとした上質な空間で、コーヒーや紅茶をいただく優雅な時間も猛暑の憂さを忘れさせてくれます」(植竹さん)
「夕食や朝食はダイニングルーム『みずなら』で。ノーネクタイ、ノージャケットでもOKですが、カジュアルすぎる服装や客室の浴衣はNGなど、最低限のドレスコードがあるエレガントなレストランで提供されるディナーは王道のフレンチ。とちぎ和牛や地物野菜などを生かしたコース料理は、素材のよさを引き出しつつソースは濃厚でシェフの技巧が如何なく発揮されています」(植竹さん)
「朝食も丁寧に作られた逸品で、特にオムレツに感動! 流線形の見た目も美しく、もちろん中はふわふわとろとろで、朝から多幸感に満たされました。設備もサービスもどこを切り取っても一流のおもてなしを享受できるこちらのホテルは、ご褒美旅行にもよいのではないかと思います」(植竹さん)
以上、「中禅寺金谷ホテル」をご紹介しました。優雅な雰囲気のなかで寛げるリゾートホテルにて、温泉露天風呂の美人の湯で美肌ケアとエネルギーチャージの両方を叶えたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 中禅寺金谷ホテル
- 住所/栃木県日光市中宮祠2482
客室数/全57室
料金/朝夕2食付き2名1室1泊 ¥30,000(税込)~ ※別途入湯税150円(税込) - TEL:0288-51-0001
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- WRITING :
- 中田綾美
- EDIT :
- 谷 花生(Precious.jp)